イサム・ノグチの陶彫
2010年 1月 18日 月曜日
「ノグチは陶器を彫刻として焼いている。すくなくとも彫刻家でなければ興味をもたない仕方で焼いているといってよいだろう。もちろん西洋流にいえばテラコッタ彫刻の伝統があって、そこから彼は一跨ぎで日本の陶器の世界にはいってきているのである。だからこれらの作品の多くが、生地をいかした焼き方であるのも自然である。ところが日本人のいまの概念からすれば、陶器は焼成技術による色彩と質感の洗練とともに形態も完成の域に達して、ほとんど固定してしまっているし、彫刻もまた東洋的なものであれ西洋的なものであれ、様式としては固定してしまっているといってよい。要するにジャンルとして発達し独立してしまった両者の正統的な立場からすれば、ノグチの作品は陶器でもなく彫刻でもないという不安定な状況に見えるかも知れないのである。」(「瀧口修造全集2」より)自分が彫刻の一素材として取りあげた陶による造形は、京都の走泥社より遡って、イサム・ノグチによって初めて表現されたものであることが上記の評論で知ることが出来ました。ノグチは埴輪を発想の源として、数々の陶彫を作り、独立して固定してしまった2つの領域に革新を与えたと自分には思えます。
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