フジタが作った礼拝堂
2010年 1月 14日 木曜日
昨日マチスが作ったロザリオ礼拝堂のことをブログに書きました。引き続き今回は藤田嗣治(レオナール・フジタ)の作った平和の聖母礼拝堂について取り上げます。平和の聖母礼拝堂はフランスのランスにありますが、自分はまだ行ったことがありません。ロザリオ礼拝堂と同じようにテレビや雑誌で紹介されて、フジタ晩年の宗教画を知った次第です。日本人としての藤田嗣治の大規模な展覧会は東京で見ています。藤田は卓越した描写力と独特な陰影によって、肌理細やかで密度の濃い個性的な絵画を作り上げ、後にフランス国籍になり、名前もレオナール・フジタになっても、その本質は変わるものではないと思います。宗教的な題材は早いうちから出ているようですが、やはり晩年の礼拝堂で発揮された表現力は、それまでの藤田流絵画の面目躍如としたものがあって壮大です。フジタのアトリエも含めて、平和の聖母礼拝堂は生涯一度は訪れてみたい場所です。画像で見る限り内部空間の凝縮した宇宙は、キリスト教徒でなくても、その芸術性の高さに魅せられること間違いなしと思っています。フレスコ画とステンドガラスの織り成す空間を、じっくり味わってみたいと願っています。
関連する投稿
- 「至福」ベン・シャーン
画面の下半分には麦穂がたわわに実っている様子が描かれ、農夫がそれを眺めながら一人佇んでいる絵があります。アメリカ人画家ベン・シャーンによる「至福」という題名のついた絵です。「至福」はテンペラの他に同じテーマによるデッサン... - 葉山館の「ベン・シャーン展」
昨日、「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト」展を見に神奈川県立近代美術館葉山館に行ってきました。ベン・シャーンはアメリカの下町やそこで生きる人々を丹念に描き、それによって社会的な背景までも炙り出した画家です。自... - ベルナール・ビュフェ美術館
日曜日に相原工房スタッフの遠足として出かけたベルナール・ビュフェ美術館は、小高い丘に建つ瀟洒な建物で周囲には木々があって素晴らしいところにあります。ビュフェは若くして世に出た画家で、灰色がかった色彩とそこに佇む細い人物が... - 夏季休暇 美術館巡り
今日と明日の2日間夏季休暇を取っています。先週の2日間の夏季休暇は菩提寺の墓参りと長野県麻績にいる彫刻家池田宗弘先生宅にお邪魔して2日間を過ごしました。今回の夏季休暇の予定では、今日は都心の美術館巡り、明日は茨城県にいる... - 発見・再発見で変わる美術史
世界の美術史であれ、我が国の美術史であれ、無名だった芸術家の発見や再発見によって時代の奥行きが出たり、また美的基準が見直され価値感が大きく変動することがあります。停滞が続いた時代が破壊と創造を繰り返す時代に変わるときに、...
Tags: 展覧会, 画家, 芸術家
The entry 'フジタが作った礼拝堂' was posted
on 1月 14th, 2010
and last modified on 1月 30th, 2010 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.