「構築〜瓦礫〜」完成の目安

先日、カメラマンが新しい図録の打ち合わせに来ました。今年7月の東京銀座での個展にあわせて、搬入日から逆算して図録を作る日程を決める打ち合わせでした。図録用の作品撮影日は遅くても3月末と決めました。昨年は3月22日が撮影日でした。今年も昨年通りに出来ればベストですが、制作工程が遅れていて、3月後半に間に合わせるのは至難の業と言わざるをえません。それでも何とかしようと頑張るつもりです。昨年やっていた「構築〜起源〜」は木彫だけで作った作品で、仕事量で言えば昨年の方が多いのです。ただし、陶彫は作業している時間よりも乾燥待ちや焼成待ちの時間があって、運を天に任せることがあります。つまり陶彫は、木彫のように仕事した分だけ確実に完成に近づくものではなく、焼成が失敗すれば、それまでやってきた土錬・成形・修整・仕上げ・化粧がけがすべて無駄になるわけです。そこが陶彫の無情で虚しいところであり、また面白いところでもあります。一か八か3月後半までに上手くいけば儲けものというくらいの気持ちでやっていきます。こればかりは火炎の神さまに祈るしかありません。

関連する投稿

  • 「混在」木枠部分の完成
    「発掘~混在~」は今年の夏の個展で発表する三双屏風からなる半立体の作品です。つまり畳大のボックスを縦に6つ、屏風のように置いてみようと考えているのです。ボックスには陶彫部分と木彫部分があって、それを仕切る木枠があります。...
  • 6月の終わりに…
    雨が降ったり猛暑に見舞われたり、6月は体感的には快い1ヶ月ではありません。それでも比較的充実した制作が出来たのは、陶彫という表現と陶の素材によるものだと思います。陶土は湿度が高いほうがゆっくり乾燥し、いい状態を保てるので...
  • 「鳥瞰」発展形 明日から…
    2012年の個展に向けて明日から制作を開始します。大地に埋め込まれた陶彫の破片。擂り鉢型の劇場に出現する空間を遮る装置。崩れかけた大きな球体の一部。生物的な動きをもって大地を這う都市の地下構造。それらを立体屏風に仕立てて...
  • 5月の目標について
    5月になりました。風薫る清々しい季節です。工房周辺の木々は新緑に映え、作業のしやすい気候になりました。イメージも溢れてくることが期待できます。まず、今月は7月個展の準備として図録の制作があります。図録の撮影が終われば、今...
  • 「構築~楼閣~」について
    今年7月の個展で発表する木彫と陶彫による作品の題名を「構築~楼閣~」にしました。「楼閣」とは高い構えの建物という意味です。現在制作中のこの作品は、昨年発表した「構築~瓦礫~」のように割れた球体をいくつも作って散在させるの...

Comments are closed.