陶芸からクレイワークへ

先日、ピカソによる斬新で闊達な陶芸についてブログに書きました。奔放な表現でありながら新鮮さを失わない豊かな造形がそこにあると思います。同じスペイン出身の巨匠ミロの陶芸にも自由で開放的な表現が見られます。気儘に作ったようでいて、ハッと瞬時に人を惹きつける魅力は何でしょうか。こうした20世紀を代表する芸術家が陶芸界に新風を吹き込んで、美術と工芸(陶芸)・デザインのボーダーレスの時代を作ってきたと言えるのではないかと思います。日本でも八木一夫を中心とする走泥社が、新しい陶による表現を模索してきました。かなり前から陶芸は、陶による表現に意識が変わり、さらに陶芸と言うにはあまりにも広義な表現を獲得してきました。自分は彫刻の素材として陶を用いているので、陶彫という呼び名を使っていますが、作家の中にはその範疇を超え、クレイワークと呼びたいような作品をやっていられる方もいます。一方で器の美しさを極める作家もいて、まさに百花繚乱の世界になっています。その中で自分のオリジナリティを出すのは逆に難しくなっていますが、自分は自然なままに自分がやりたいような世界を作ることをまず考えていきたいと思っています。

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