座間市での研修会

今日、神奈川県公務員の管理職研修がありました。横浜から座間に出向き、終日職場を離れて研修に参加させていただきました。午前中は講演会がありましたが、職場とはまるで関係ないと思われた講演が、大きな視野で捉えれば、決して無関係ではないことに気付きました。講演では、人類学者が人類の進化を現在の調査を踏まえて、わかりやすく解説してくれました。猿人→原人→旧人→新人に至る進化は、様々な環境の下で枝分かれし、数々の種が誕生して、食物資源をめぐって競合し、大部分は絶滅し、現在では我々ホモ・サピエンスだけが生存しているというものでした。人類の辿ってきた壮大なドラマに、しばし仕事を忘れて聞き入りました。骨の変遷史という視点では、現在の若者は顎の骨が退化しているらしく、これは日頃の食生活が大いに影響をしているようです。そういえば、自分の滞欧中に食べていたバゲットや黒パンは顎が疲れるほど硬くて噛み砕いて空腹を満たしていたように記憶しています。帰国して感じたのは、日本の食物の柔らかさと口あたりの良さでした。これが顎を退化させ、それが原因となって起こる障害もあると聞き及びました。大きな視点から捉えた人類の未来像。そんなことを考えながら過ごした一日でした。

関連する投稿

  • ウイーン回想から始まる1年
    昨夜、NHK番組からウィンナーワルツが流れてきました。恒例のオーストリア国営放送局が衛星で流している「ウイーン・ニューイヤーコンサート」の模様です。自分は毎年この時期にこの番組をブログで取り上げています。理由は1980年...
  • 聖夜の思い出
    自宅から比較的近い場所に職場があるため、通勤で繁華街を通ることがなく、クリスマスのイルミネーションを今年はついに見ずに、クリスマスが過ぎていきます。本来は主イエスの誕生した日を祝う宗教行事なので、樅の木に飾った電飾を愛で...
  • P・クレーに纏わること
    愛読している「瀧口修造全集1」の中に、パウル・クレーに纏わることが出てきます。瀧口修造がパウル・クレーのご子息に会いに行き、そこで出会った様々なことが述べられていて、それらをとつおいつ読んでいるとその情景が広がります。自...
  • 芸術家宅を訪ねる随想
    「瀧口修造全集1」に収められている「ヨーロッパ紀行」の中に、ダリを訪ねた時の随想が載っています。アトリエの中の描写やダリの人柄に、ほんの少しばかり親近感が持てるような気になります。スペインの海辺のアトリエは理想的な環境だ...
  • 幻想画家論
    ボッス、グリューネウァルト、ピエロ・ディ・コジモ、ラ・トゥール、ルドン、ゴーギャン、アンソール、ムンク、スーティン、クレー、エルンスト、デュシャン…「瀧口修造全集1」に収められている幻想画家論で取り上げている芸術家です。...

Comments are closed.