詩人という存在
2009年 11月 19日 木曜日
「瀧口修造全集」を相変わらず読んでいます。瀧口修造は詩人と認識して久しかった自分には、全集に掲載されていた自己を振り返る文章の中で、詩集を一冊も出版していない詩人だと自身を語っていられるのを読んで、職業人としての詩人とはどういう存在なのだろうと思ってしまいました。詩を作る人が即ち詩人です。ただ詩らしきものを作る人は大勢いて、自分もその真似事くらいはやっていると自負しています。詩らしきものが巧いか下手かは別として、コトバとコトバを繋いで、そこにイメージを作り出す作業は、義務教育で習う程度の語彙があれば誰にも出来るのではないかと思うのです。コトバの組み合わせ次第で、不思議な雰囲気や不可視な世界が出現したり、それが自分の求める座右の銘になってしまったりすることだってあると思います。そうしたコトバを媒体にした心象を作り出す人が詩人で、詩を生業にしているならば職業人としての詩人なのかもしれません。ただし、職業的詩人であろうとなかろうと、詩という分野は自分にとって精神の栄養であり、感情や感性の襞に触れる表現であるため、自分がよりよく生きるために必要なものだと感じています。 Yutaka Aihara.com
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