箱根の「多田美波展」

箱根の彫刻の森美術館で「多田美波展〜光を集める人〜」が開催されています。知人から招待状を頂いたので、紅葉の箱根に行ってきました。昨日とまるで変って、今日は晴天に恵まれ、おまけに休日とあって渋滞が予想されました。そこで早朝自宅を出て、9時開館と同時に美術館に入ることにしました。昼には帰途につく計画でした。午後は工房で制作したいと欲張っていたのです。案の定、帰路では反対車線が元箱根から山の上まで渋滞していました。今日は思った通りに出来た一日でした。さて、「多田美波展」は現代感覚あふれるシャープな造形で一貫しつつ、しかも作家の年齢、経歴からしても敬意を表すに値する内容になっていました。鏡面磨きのステンレススティールの作品に周囲の風景が映し出され、また厚いアクリル板を通して風景が歪んで見える明快な表現は、作家が野外環境や建築とともに自分の世界を発展させてきた結果と言えます。経歴を見ると80歳を過ぎているのにまるで枯れることのない制作意欲はどこからくるのか、自分の母より上の年齢で、しかもモダンな造形感覚で現代彫刻をリードしてきた足跡に驚くばかりです。このような見習う先輩がいてくれるおかげで、自分も午後の制作に弾みをつけました。                           Yutaka Aihara.com

関連する投稿

  • 9月にやるべきこと
    9月になりました。先月は新築された倉庫に陶芸窯が入りました。職場で5日間の夏季休暇をいただき、新潟県のアート・トリエンナーレや群馬県の博物館、静岡県の美術館、そして長野県の池田宗弘先生宅に行ってきました。読書ではA・ブル...
  • 木彫制作さらに追加
    「構築〜起源〜」の雛型から割り出した柱の本数は100本を超えるものとなりました。杉材がまだまだ必要です。あと30数本は追加で彫らなければなりません。これで週末はさらに多忙になります。残り30数本は短めなので、来月末には何...
  • 残暑を避けて美術館へ
    今日の午前中は作業場で木彫をやっていたのですが、あまりの暑さに途中でやめて、午後は横浜美術館へ出かけました。日本画の多様性を示すグループ展をやっていて、肩肘張らずに観ることができる展示内容でした。サブカルチャーとして漫画...
  • 雛型の展示で思うこと
    立体作品の展覧会に行くと、初めは大きな作品に目が奪われますが、じっくり見ていくうちにガラスケースに入った雛型に注目が移ります。雛型にはいろいろな謎が隠されていて、ひとつひとつ想像しながら鑑賞することはこの上ない楽しみなの...
  • 6月の制作計画
    6月になりました。梅雨の時季を迎えますが、じめじめして湿気の多い毎日は好きになれません。でもこの季節が陶芸には最適で、土がゆっくり乾燥するので、ひび割れが少ないのです。今月は来年に向けて新作を進める予定です。今年7月にギ...

Comments are closed.