横浜の「大・開港展」

今年我が街横浜は開港150周年を迎えています。先日幕を閉じた「Y150」の観客動員数をめぐっては賛否両論があって、今後の始末を考えるべきでしょうが、横浜の開港が150周年を迎えていることには変わりなく、ここは横浜市民として素直に喜ぶべきと思っています。現在、横浜美術館では表題の展覧会が開催されているので見てきました。江戸時代から幕末の動乱期、そして明治時代の優れた工芸品が中心となった展示内容で、その技巧たるや目を見張るものがありました。当時、ヨーロッパの万国博覧会でこれを見た海外の人々が驚いたことをどこかで読んだことがありますが、今の自分でさえ精緻な造形に脱帽してしまいます。油絵はこの頃西洋から入ってきて丹念にその技法を学んでいる様子が、絵を見るとよく伝わります。光や陰影を捉えて、線ではなく量感として表す西洋技法を、日本人特有の生真面目さで描いています。やはり当時は絵画や彫刻といえども芸術より職人の域で仕事をしていたので、芸術という概念がなかったのか、または育っていなかったと考えるべきでしょうか。あれこれ先祖が辿った道を探っていくうちに、幕府が鎖国を解いて、横浜が開港し、堰を切ったように西洋文化がなだれ込んできた当時の混乱した事情が少しわかったような気がしました。

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