芸術家宅を訪ねる随想
2009年 10月 23日 金曜日
「瀧口修造全集1」に収められている「ヨーロッパ紀行」の中に、ダリを訪ねた時の随想が載っています。アトリエの中の描写やダリの人柄に、ほんの少しばかり親近感が持てるような気になります。スペインの海辺のアトリエは理想的な環境だろうと思いつつ、大きなカンバスが立てかけてある部屋の様子から言えば、日々制作に励む日常が垣間見えます。「見えない彫刻」の著者飯田善國も同書の中で、ココシュカを訪ねた時の随想を載せています。ダリやココシュカのように美術史に名を刻んだ巨匠を訪ねた時の印象は、一生忘れない思い出でしょうし、何かに留めておきたい気持ちが湧くのではないかと思います。自分もウィーン国立美術アカデミーに在籍していた20代に、同校でマイスタークラスを持っていた画家フンデルトワッサーに会って話をしたことがあるのです。内容はよく覚えていませんが、「色彩が欲しい」と私の版画作品を見て言っていたことだけは記憶にあります。もっとゆっくり話せばよかったと今では後悔していますが、当時自分はまだ20代で、会えただけで有頂天になってしまったようです。それだけに芸術家の自宅やアトリエを訪ねた随想を見つけると、ともかく読んでみて、自分なりにあれこれイメージしてしまうのです。
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Tags: ウィーン, 作品, 制作, 書籍, 画家, 留学, 芸術家
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