Archives for the Month of 10月, 2009

新しい作業台が来た日

今日は工房に新しい作業台が4台届きました。工房は前にブログに書いた通り農業用倉庫として建てられたもので、今まで木を彫るにしても、土を練るにしても、最小のスペースでやっていました。今日届いた作業台によって、ようやく仕事の効 […]

静岡県のロダン館

大学で彫刻を学び始めた頃、自分にとってロダン、ブールデル、マイヨールの3大巨匠は避けて通れないほど存在感がありました。最初に自分に影響を及ぼしたのはロダンで、勢いのある量感と動きに圧倒されていました。ロダンを師と仰いだ荻 […]

フォンタナのアトリエ

フォンタナは画布にナイフで穴を開けた作品で世界的に知られたイタリア人芸術家です。日本では中学校・高等学校の美術の教科書に、現代美術の旗手として掲載されています。今読んでいる「瀧口修造全集1」にフォンタナのアトリエに関する […]

膝の傷に追い討ち

ブログは万人に公開している自分の日記です。公開していることを知っていながら、自分なりのメモとして書いてしまうことがあります。昨年や一昨年は何があったのかブログを読んで振り返ってみることをよくやっています。というわけで今日 […]

P・クレーに纏わること

愛読している「瀧口修造全集1」の中に、パウル・クレーに纏わることが出てきます。瀧口修造がパウル・クレーのご子息に会いに行き、そこで出会った様々なことが述べられていて、それらをとつおいつ読んでいるとその情景が広がります。自 […]

横浜の「大・開港展」

今年我が街横浜は開港150周年を迎えています。先日幕を閉じた「Y150」の観客動員数をめぐっては賛否両論があって、今後の始末を考えるべきでしょうが、横浜の開港が150周年を迎えていることには変わりなく、ここは横浜市民とし […]

収納木箱の準備

前に実家の車庫にあって風雨に晒されていた「発掘〜円墳〜」と「発掘〜地下遺構〜」を、今夏大汗をかいて倉庫(工房)に持ってきたことは、いつぞやのブログに書きました。さらに梱包してあったダンボールを全て処分しました。作品は剥き […]

週末のひとりごと

週末で時間があるというのに制作は思うように進まず、ボランティアの子が土錬機を動かしている間中、自分はウロウロしてしまいました。RECORDをやってみたもののやはり乗らず、結局木彫の仕上げ彫りは出来ませんでした。10月も半 […]

芸術家宅を訪ねる随想

「瀧口修造全集1」に収められている「ヨーロッパ紀行」の中に、ダリを訪ねた時の随想が載っています。アトリエの中の描写やダリの人柄に、ほんの少しばかり親近感が持てるような気になります。スペインの海辺のアトリエは理想的な環境だ […]

蓄積という安心を得る

自分が制作に没頭できるのは週末だけです。それこそ週末は朝から晩まで作業に打ち込んでいます。ウイークディは横浜市公務員という身分なので、制作に没頭はできません。その代わり、僅かの時間でも制作を続けるという自分に課したノルマ […]

ひらがなの詩

ホームページを持つようになって、アップした画像の合間にコトバを書いています。学生の頃から詩が大好きで、自宅の書棚には今も学生時代に集めた詩集が眠っています。埃を叩いて、たまに頁をめくって、今の気持ちに合ったコトバを探しま […]

「起源」HPギャラリーにアップ

今年の7月の個展に発表した「構築〜起源〜」がホームページのギャラリー・ページにアップしました。ちょっとフランスあたりの白黒映画のような、またはアンティックショップで売っているような写真に仕上げてあります。抽象形態でまとめ […]

「瓦礫A」荒彫り終了

昨年のブログを読むと、「起源」の柱の彫りの進み具合のことをよく書いています。ブログはもちろん万人に公開しているものですが、自分の制作工程のメモとして活用していて、現在の作品の進み具合をリアルタイムで報告しています。今日は […]

秋晴れの週末

農業用倉庫として建てた工房ですが、住居機能はないにしても、最近は使い勝手がよくなりました。空調がないため、今夏は蒸し風呂のような暑さの中で、引越し作業や整理を行いました。整理はまだ完全ではありませんが、作業はやり易くなっ […]

休日出勤の一日

今日は週末で、本来なら杉柱の荒彫りをやっているはずですが、休日出勤になりました。職場でも仕事を抱えている人が個人的に休日仕事をやりに来ることはよくあることですが、組織的に休日出勤する日はそう多くありません。代わりに職場全 […]

市松模様の展開

今月のRECORDは市松模様を基本に、そこに他の要素を持ち込んで作品にしています。ちょうどチェス盤の上に様々な駒を置いていくような按配です。ブログで度々繰り返して書いていますが、RECORDとは一日1点ずつ作品を制作し、 […]

「聖地チベット」展

今月12日「体育の日」の休日を利用して、東京上野公園にある3つの美術館(博物館)を見て周りました。3つ目に訪れた上野の森美術館では「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展が開催されていました。ここに入場して、まず思ったこ […]

「皇室の名宝」展

一昨日の上野の美術館(博物館)巡りの2館目。東京国立博物館で開催されている「皇室の名宝」展に行ってきました。駆け回った3館のうち一番混雑していたのが、この「皇室の名宝」展でした。展示されているのは有名な作品ばかり。皇室の […]

「古代ローマ帝国の遺産」展

本来なら公立美術館(博物館)の定休日は月曜日なのですが、昨日は「体育の日」だったので、美術館は営業をしておりました。そこで、東京上野にある3つの美術館(博物館)に足を運び、上野で体験できる世界一周美術の旅に出かけました。 […]

中国伝統楽器の夕べ

三連休最終日は制作を休んで、午前中は東京上野の美術館3館を駆け回り、午後は中国の伝統楽器の演奏会に出かけました。家内の知人で胡弓仲間の人が中国伝統楽器を独奏するというので、横浜の神奈川県民ホール(小ホール)に行き、二胡や […]

工房に籠もり放し

三連休2日目。今日はボランティアの助っ人が来ないので、工房には自分ひとりです。朝6時半に工房に行って、昨日のうちに原形モデルが出来ている陶彫土台の石膏取りを行いました。9時に自宅から電話があって朝食に一旦帰り、また工房へ […]

木彫・陶彫 2つの工程

今日から三連休で工房に籠もって制作三昧の予定です。木彫は荒彫りを進めています。陶彫は石膏型を作ってから成形する作業に移ります。木彫は鋸を挽き、鑿を振るって大まかにカタチを彫り上げていきます。今日もボランティアの子が来て、 […]

芸術家の生きざま

瀧口修造著「幻想画家論」に出てくる芸術家は、幻想的な作風を確立した人ばかりなので、その生きざまも常軌を逸しているようです。昨日ブログに書いたピエロ・ディ・コジモは「かれは人間よりも動物に近い生活をしていた…決して室内を掃 […]

ピエロ・ディ・コジモ

ピエロ・ディ・コジモ。実は最近知りえた画家です。学生時代ばかりではなく、滞欧時代を通してもピエロ・ディ・コジモについて意識したことはありませんでした。ウィーンで暮らしていた頃に、フィレンツェを訪れていて、ピエロ・ディ・コ […]

幻想画家論

ボッス、グリューネウァルト、ピエロ・ディ・コジモ、ラ・トゥール、ルドン、ゴーギャン、アンソール、ムンク、スーティン、クレー、エルンスト、デュシャン…「瀧口修造全集1」に収められている幻想画家論で取り上げている芸術家です。 […]

「瀧口修造全集」を紐解く

先日読んだ「老人力」(筑摩書房)から一転して「瀧口修造全集1」(みすず書房)を紐解きました。軽妙洒脱な「老人力」と、幾重にも重なった深い洞察に裏づけされた瀧口修造の論文集。あまりにも違う世界を描いても、それを読んでいる自 […]

「老人力」を読む

「老人力ときて、あとがきとなると、何だかもう遺書みたいだけど、そうではない。ふつうにあとがきである。」書店で立ち読みをして、まず目についたのは本書のあとがきでした。思わず吹き出して、即購入。「〜力」という最近流行っている […]

石膏の型を作る

昨日練った陶土はたたら(板状)にして、少し乾燥させて土に強度が出始めたところで、立体構成のように立ち上げていきます。土台になる面が平面であれば、すぐにでも成形を始めるのですが、今回の新作は土台が彎曲しています。そこで土台 […]

土錬機・菊練り

今日はボランティアの子が工房を訪ねてくれました。美大でグラフィックデザインを勉強した子ですが、陶芸に関心があって手伝いに来たのです。まず二つの陶土の割合を決めて土錬機にかけることを教えました。それぞれの土を計量器で量り、 […]

7月個展批評より

ビジョン企画出版の小冊子に7月個展の批評が載っていました。「従来の遺跡出土品みたいなのから、四角錘を縦に繋げた木の柱状の構築物に発展している。変化が始まったということ。」短文でしたが、陶彫で作っていた「発掘シリーズ」から […]

10月の目標設定

10月になって、クールビズから一変してネクタイ着用で職場に出勤しています。月初めはいつも目標を定めて創作活動に励む心構えでいます。計画倒れになることも多いのですが、それでも1ヶ月くらいの目標設定が自分にはちょうどいいとこ […]