「海のエジプト展」にて

連休の3日目は美術館に行きたいと思っていました。彼岸で墓参りを済ませ、みなとみらい地区に行きました。連休なので混雑は仕方ないと決めて、予てより見たいと思っていた「海のエジプト展」に足を運びました。案の定、大変な混雑ぶりでチケット売り場まで長蛇の列でした。入場しても人の群れで小品を見るのが難儀でした。海から引き揚げられた遺物は、それだけでドラマ性があり、海水に浸かって摩滅した石彫は、風化とは異なる雰囲気を漂わせていました。巨像3体が照明に輝き、その迫力に圧倒されました。花崗閃緑岩による王妃の像の襞のある衣が美しく、その肌理の細かい仕上げに見とれました。クレオパトラに関するものも興味が尽きません。美術とは違う考古学的な興味関心が湧いてきます。エジプトの海岸に眠る謎。古代の都市の解明は歴史のスケールの大きなロマンを感じさせるからこそ、これほど多くの人を惹きつけるのでしょう。                 Yutaka Aihara.com

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