岡本太郎の本
2009年 9月 9日 水曜日
岡本太郎著による本はシリーズ化したもので5冊あります。いずれもみすず書房から出版されています。自分の若い頃は、この芸術家のアヴァンギャルドな理論や行動が羨ましく思えて、また著作に影響されてきました。彼の造形作品にはあまり関心がなかったのですが、本はよく読みました。今夏、新潟県の十日町市美術館に行って縄文土器に触れた時、岡本太郎が書いた「縄文土器」論が無性に読みたくなって、久しぶりに再読しました。そのままその理論が収録されている「日本の伝統」も再読してしまいました。若い頃読んでいたにも関わらず、現在の自分の方が主張するところがよく伝わりました。琳派がとくに面白く感じました。「紅白梅図」や「燕子花図」は自分も同じ時代のものと比べると異質なものを感じていました。現代に通じる新しさがあるように思ったのです。岡本太郎流の理論には、現在でもかなり頷けるものがあります。でも、どうも彼の絵画や立体は自分にはしっくりきません。岡本太郎が若い時に描いた「痛ましき腕」という絵画作品は大好きなのですが…。そこには深い精神性があるように思えるのです。
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Tags: 作品, 書籍, 芸術家
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