「池田宗弘が見た善光寺街道」
2009年 8月 18日 火曜日
表題の展覧会は、長野県東筑摩郡朝日村にある朝日美術館で開催されています。彫刻家池田宗弘は自分にとっては師匠で、彼から彫刻のノウハウを教わり、今もお付合いをしていただいている人です。毎年夏に東筑摩郡麻績村にある池田先生のアトリエを訪ねるのが習慣になっています。今年は池田先生の住んでおられる周辺地域の旧道を先生自身が調べられて、絵地図としてまとめられた作品を、同地の美術館で発表することになったようです。先生曰く「スペインの巡礼地と同様に、日本中にその名は知られていた信仰の古道、廃れた善光寺参りの道、利用されなくなった状況に初めて気がついた。しかし意識して見ると古い民家もあり、歩き道は美しい風景の中に続く。その道と村々には驚く程沢山の石造文化財が地元の生活の中で大切にされ日々の習慣や年中行事の伝承に深く関わり続けていた。」といった動機で、この途方も無い調査を始められたようです。作品はまだ未完とおっしゃっていましたが、ざっと見るだけで1時間はかかる量が展示されておりました。美術館を出た後、先生宅にお邪魔して時間を忘れるほどお喋りをしてきました。相変わらず先生のお元気な様子を拝見して、ほっとしています。
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Tags: 展覧会, 散策, 芸術家
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