奄美からサンシンが届いた日

昨年の3月26日から28日まで、家内の先祖の墓参りを兼ねて、奄美大島に行きました。嘉徳の青い海は今でも記憶に留まり、片時も忘れることがありません。その奄美で実はサンシン(三味線)を買っていました。本物のニシキヘビの皮を使ったサンシン作りを、名瀬に住む沖島さんに依頼していました。凝り性の職人かなと思ったのですが、あれから1年半が経ち、今日やっと奄美からサンシンが届きました。奄美出身の家内の叔父は「待たせるのは島時間のせいだよ」と言っていましたが、それでも数ヶ月前に叔父は心配してくれて、わざわざ沖島さんの店を訪ねてくれました。先月は自分の作品専属カメラマンの衣笠さんも奄美の友人と店を訪ねてくれました。そんなこともあって、やっと念願のサンシンが遥々遠方からやってきたのです。自分は1年半という儲けがあるのかどうかわからない制作方法に唖然としていましたが、家内は文句も言わず、ひたすら待っていたのでした。やはり家内には奄美の血が流れているのか、諦めず根気よく気長にやっていく力が備わっているようです。ともかく立派なサンシンが手許に届きました。三味線、胡弓、サンシンと和楽器が揃い、家内の演奏活動にも拍車がかかりそうです。

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