イメージする力を保つ

創作活動から離れていると、イメージする力が衰えてきます。美術の制作であれ詩作であれ、それは同じです。イメージする力は漫然と生きていても、なかなか身につくものではなく、常に何事かをイメージしようと心がけていなければ出来ません。作品作りが佳境を迎えるときに、何か別の世界が見えてきたり、制作途中の作品の発展したものが忽然と現れたりします。心が何かを求めている最良の状態と言えます。コトバは自分にとって困難な表現のひとつですが、詩を作るのも同じではないかと思います。コトバがいつも心に用意されていないと、詩が生まれてこないのかもしれません。イメージする力を保ち続けること、モチベーションを下げないようにしたいと考えながら、職場を後にして帰宅しました。                  Yutaka Aihara.com

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