無限に繰り返す力

昨日、アーティスト草間弥生の作品に触れたブログを書いていて、草間弥生の持つ異様な世界は、水玉や網が繰り返される単純な作業によって生み出される世界なのだと改めて思いました。単純であるが故にどこまでも広がる世界。細胞のように増殖する生命体。ひとつひとつが地道で丹念な作業は、やがて爆発するような運動を形成していきます。まさに生命の進化と同じような過程を持つ造形物だから、自分がその世界に取り込まれて、やがて魅かれていくのかもしれません。自分も集合彫刻をやっていて、時間の許す限り広げていく可能性を持つ世界です。ギャラリーや美術館を丸ごと作品で覆いたい欲求に駆られます。制作という労働の繰り返しが、やがて大きな意味を持つことに自分も関心が高いのです。自分の作品は要素が単純ではないため彫刻以外の媒体に広がっていかない嫌いはありますが…。しかしながら無限に繰り返す力をさらに深めて保ち続けたいと考えています。 Yutaka Aihara.com

関連する投稿

  • 窯とのつき合い
    陶彫を始めた頃は、作業場も付帯設備としてあった陶芸用の窯もすべて借り物でした。その時は、自分の好きな時間に作業をして窯入れをすることは出来ませんでした。でも作業場を借りていた時期が長くて、ギャラリーせいほうで個展をした最...
  • 人生のラスト・イベント
    今年86歳になった母は、これが生涯最後の旅行と言って関西に出かけました。知り合いにも、これが最後と言いながら、もう10年も毎回ラスト・イベントをやっている人がいます。母もそうであって欲しいと願っています。母が参加した旅行...
  • 7月 猛暑の予感
    7月になりました。このところ暑い日が続いています。今年の夏はどんな夏になるのでしょうか。猛暑の予感がしますが、節電のことが気にかかり、爽やかなイメージを持てません。今年も7月に銀座のギャラリーせいほうで個展を開催します。...
  • 6月の終わりに…
    雨が降ったり猛暑に見舞われたり、6月は体感的には快い1ヶ月ではありません。それでも比較的充実した制作が出来たのは、陶彫という表現と陶の素材によるものだと思います。陶土は湿度が高いほうがゆっくり乾燥し、いい状態を保てるので...
  • 市民ギャラリーのグループ展
    横浜市民ギャラリーのグループ展に行ってきました。自分の後輩たちが出品しているのです。今日が最終日ということで彼らに会うのが楽しみでした。ひとりは木彫をやっている作家で、昨年二科展に出品していました。厚みのある合板を彫り込...

Comments are closed.