笠間の「伊藤公象展」

昨日出かけた茨城県笠間の陶炎祭。会場は芸術の森公園にあり、そこには県陶芸美術館や窯業試験所もあって、陶芸を中心とした美術工芸の文化が集まっています。県陶芸美術館で「伊藤公象展」が開催されていたので見てきました。この陶炎祭の時期は昨年が志野焼の「荒川豊蔵展」、一昨年が萩焼の「三輪壽雪展」と陶芸界の巨匠が目白押しで、今回も期待通り現代陶芸界の重鎮が登場していました。伊藤公象は「多軟面体」や「起土」のシリーズで知られる陶芸家ですが、陶芸家と呼ぶにはあまりにも表現の幅が広く、また自然と造形の関わりを根幹から問う作品ばかりなので、クレイワークの作家と言う方がいいのかもしれません。今回まとまった作品群を見て、土が凍結したり歪んだりすることをシンプルな在り様として床や壁面に並べられ、土そのものの存在が打ち出されていたことに強い感銘を受けました。まさに存在を問う作品群だと理解しました。でもこの存在は美しい景観を提示していて、古代から人間は土と様々な関わりを持ち、それ故に土に対する畏敬や感受性が自分の心のどこかに眠っていることを思い起こさせてくれました。 Yutaka Aihara.com

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