Archives for the Month of 3月, 2009

「古代・現代 思索する手」展の御礼  

昨日をもちまして表題の企画展が終わりました。出品者でありながら搬入とレセプションにしか参加できなかったことをお詫びいたします。また、ご来場くださった方々に感謝申し上げます。どんな感想を持たれたのか伺ってみたい気がしていま […]

撮影された写真を見て…

先日撮影した作品写真がカメラマンから送られてきました。カメラを通した視点に制作者が気づかない面白さを感じ、自分はいつもカメラマン任せです。これもカメラマンと自分の間で感覚を通した信頼関係があるので出来る業だと思います。今 […]

「発掘〜赤壁〜」の落款

つい先日まで制作していた「発掘〜赤壁〜」を全作品移動に伴い、梱包してこれも倉庫に持っていくことになりました。撮影のため組み立てていたものを分解したら、作品の部品に落款をつけていないことに気づきました。さっそく印を彫ること […]

地元に依頼する父の畑

父が生前丹精こめて植木を育てていた畑があります。造園業だった父は競り市で植木を購入しては畑に一旦借り植えし、それを転売していました。その父も亡くなり、畑の管理が滞っています。そこで父の従兄弟にあたる人に植木の整理を依頼し […]

年度末の慌しさ

職場の書類整理を始めました。夥しい数の紙をシュレッターにかけていて、こうした資源の使い方がいいものかどうか疑問です。そうこうしているうち机の上が広くなりました。ずっとこの状態を保っていたいのですが、来月になると再び無残な […]

作品の移動開始

現在の作業場から作品を倉庫に移動することにしました。作りかけの作品もありますが、一時倉庫に移動です。今日一日では終わらず明日も続行です。自宅の近くに大きい倉庫があればいいなと思うほど作品の量があります。現在はあちらこちら […]

題名は「発掘〜赤壁〜」

新作の陶彫作品の題名を考えました。題名はシンプルで実体そのものというコンセプトで今までつけてきました。今回も同様で陶彫が置かれる台座を作品の中心にして、題名の由来としました。台座の側面を砂マチエールで覆い、赤い油絵の具で […]

文豪が愛した伊香保温泉

竹久夢二に続いて、伊香保を語る上で欠かせないものが、明治時代の文豪たちと伊香保温泉の関わりです。その中で小説家徳富蘆花は代表作「不如帰」に伊香保を登場させているくらい彼の地に思い入れが強かったらしく、徳富蘆花の住居も記念 […]

竹久夢二のほろ酔い画風

先日訪れた伊香保温泉街からちょっと離れたところに「竹久夢二伊香保記念館」があって、その昭和レトロな瀟洒な建物に誘われるがまま中に入ってしまいました。館長が私に声をかけ「陶工の方ですか?」と聞くので「どうしてですか?」と問 […]

図録撮影 例年の如く

昨晩遅く群馬県から横浜に帰ってきて、企画展の興奮も冷めやらぬまま、新しい図録のための写真撮影の日を迎えました。家内とボランティアの美大生に手伝ってもらい、「構築〜起源〜」と先日まで制作していた新作陶彫を撮ってもらうことに […]

企画展のレセプション

ホテルの大広間を借り切って、「古代・現代 思索する手」展のオープニングレセプションがありました。スポンサーのNTT東日本の方々や美術館学芸員、博物館学芸員、画廊関係者、それに高崎市を中心に活躍する画家や彫刻家、工芸家、書 […]

「古代・現代 思索する手」展  

表題の企画展が始まりました。現代造形作家は6名、素材は木、石、鉄、陶、布とまるで異なる表現世界を集めた感がありました。対峙する古代遺物は深鉢や埴輪、勾玉等大小の出土品が置かれていました。まず、感謝したいのは考古資料館の学 […]

企画展搬入から伊香保温泉へ

朝7時に横浜を出発、環八から関越道に乗り、一路群馬県高崎市に向いました。作品を載せた業者のトラックに私たちも後追いをしていました。高崎市の城址公園に着いたのは10時頃だったでしょうか。公園に面したギャラリーではボランティ […]

明日は群馬県高崎市へ…

「古代・現代 思索する手」展の搬入が明日に迫りました。搬入業者に依頼して、「発掘〜鳥瞰〜」を群馬県高崎市に運搬することになりました。陶彫によるレリーフで6枚の屏風から成り立つ作品です。他県に出かけるというのは良い気分転換 […]

「見る」ことから「視る」ことへ

陶彫作品の土台に塗った油絵の具が乾く間に、新作をじっと見ることにしました。作品を見ることは作品を制作することでもあります。制作に気が入っていくと、「見る」ことから「視る」ことへ移行し、思索と凝視は離れがたく同義となってい […]

絵の具の汚れ

職場からちょっと作業場に立ち寄って、現在制作中の作品を動かそうとしました。あっと気づいた時は既に遅く、ワイシャツの袖口に油絵の具が…。まだ絵の具は乾いていなかったのでした。絵の具は昨日塗ったばかり、しかも筆を使わず、思う […]

絵画的要素に遊ぶ

新作陶彫の土台に砂マチエールを貼りつけて、ようやく油絵の具で砂に色彩を施すところまできました。土台は直方体を立てたような形態で、それを崖に見立てて、その上に陶彫を置き、ちょうど街が連なるようなイメージにしました。崖の壁の […]

出品作品のメンテナンス

19日に群馬県高崎市に運搬する「発掘〜鳥瞰〜」を倉庫から出して、梱包を解いて破損がないかどうか確認しました。東京銀座のギャラリーせいほうでの個展に出品してから3年が経っています。部分的な修復をして再び梱包しました。19日 […]

作りかけの作品

作業場に作りかけの作品が置いてあります。いくつかの陶彫は机上に、砂を貼りかけた土台は壁に立てかけてあります。使う工具も適度に散乱している状態です。これから作られていくであろう部品たちがそれぞれの場所を与えられて、じっと待 […]

整然あるいは雑然

人の手の加えられていない自然石が一定の間隔で整然と並べられている空間、そこに鑑賞者は何かを読み取ろうとします。あるいは外国の巨石文明を感じ取る人がいるかもしれません。法則に従ってただ並べるという行為が彫刻として表現された […]

間際人間の集中力

人はどんな時に集中力をもって仕事に立ち向かうのか、己を失わずに仕事をやり遂げられるのか、この頃よく考えることのひとつです。実際には22日までに現在進行中の陶彫作品が終わるのかどうか、自分の中で大きなヤマ場を迎えていて、自 […]

先輩の方々へのお知らせ

群馬県高崎市の企画展「古代・現代 思索する手」の案内を数名の方々に出すことにしました。もちろん実際に来ていただくことは考えていません。こんな企画を通して造形に関して何か示唆に富むお話でもいただければと思っています。ちらし […]

夜明けの時間帯

季節が春めいてきたと感じるのは朝の時間帯です。自分は勤務が早い時間から始まるので、5時半頃に起床して6時には家を出ます。この時季は朝起きるのがつらくて寝床にずっといたい誘惑に襲われます。意を決して起床して、今日一日をイメ […]

見えない部分の造形

絵画と異なり彫刻は四方八方、つまり360度どこからでも鑑賞できます。作品に裏側がないと言っても構わないと思います。加えて陶彫はたたら状(板状)にした面で囲んで立体にするため内側も作品の部分となります。陶彫は面で構成された […]

慌しい時間の中で…

制作三昧の週末がやってきました。ブログを読んでくださっている方から「大変そうですね」と声をかけられています。ご心配いただき有難うございます。毎日書いているブログなので、つい目先のことばかり話題にしてしまいますが、今は気持 […]

3月のRECORD

RECORDとは、一日1点のペースでポストカード大の平面作品を作り続けているシリーズの総称です。3年目になっても毎日作り続けています。3月のテーマも先月に続いて格子模様です。ただし、先月と異なるのは格子のマス目を大きくし […]

初期の油彩画について

ヨーロッパ生活から帰国した1985年から、その頃はまだ技術が覚束無い陶芸と併行して油彩画をやっていました。これを初期とよんでいいのかどうかわかりませんが、現在の陶彫作品の前にやっていた作品なので、初期と考えることにしまし […]

高崎市の企画展告知

以前からブログに書いている群馬県高崎市で開催される「古代・現代 思索する手」という企画展の告知を自分のホームページでしています。3月20日から30日までの期間、高崎市観音塚考古資料館の収蔵品と一緒に自作「発掘〜鳥瞰〜」を […]

企画展・個展にむけて

今月の高崎市での企画展や7月に予定されている東京銀座での個展にむけて、いつも撮影をお願いしているカメラマンとの打ち合わせを持ちました。22日の図録撮影ではどんなアングルで撮るか、どんな試みをするか、ホームページにはどんな […]

恒例の砂マチエール貼り

現在制作中の陶彫作品の土台部分に、恒例ともいえる砂マチエール貼りを始めました。思えば砂マチエールとのつき合いも10年以上が過ぎていて、自作のほとんどが砂を貼った作品です。砂マチエールは最初油彩画で始めました。20年前ヨー […]

3月の予定は…

3月になりました。今月の予定を追っていくと、まず現在制作中の陶彫作品を22日までに終わらせなければなりません。個展用の図録の撮影があるからです。この陶彫が終わるかどうか微妙なのです。今日も頑張ってみたものの作業工程に無理 […]