とりあえず格子文様

先月や今月のRECORDで格子文様をやっているためか、立体作品にも格子文様が登場してしまいます。イメージが格子に囚われていると言っても過言ではありません。格子は美しいと感じたことが頭の中で繰り返され、何か作ろうとしても、とりあえず格子を描いてみるという按配です。今制作している陶彫の土台部分は週末にあれこれエスキースを繰り返して、結局は格子文様が波打っているレリーフに落ち着きました。とりあえず格子文様をエスキースの途中からやってみた結果、やっぱりこれでいこうということにしたのです。格子文様を使えば、きっといいものが出来ると信じていて、イメージを捉えやすいのです。初めに考えていたレリーフは一体なんだったのか、日曜日の午前中いっぱい使った時間は無駄だったのか、でもエスキースで試したカタチのあれこれを、自分としては徒労に終わったとは思わず、格子文様の美しさを時間をかけて再確認したと思うことにしました。      Yutaka Aihara.com

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