現代美術が影響を及ぼす教育

知り合いの小学校教員が図画工作の公開授業をするというので、職場にお願いして見に行かせてもらいました。授業内容は「枝と布のハーモニー」と題して、近隣の公園で集めてきた木の枝や古布を使って、6年生が立体造形を楽しむというものでした。彫刻家ナッシュの作品を彷彿とさせる取り組みで、教育の世界にも現代美術が入り込んでいるなと思いました。知り合いの教員はそうした現代美術に精通しているわけではなく、小学校特有の「造形あそび」から発展した内容をやっていたわけですが、小学生がお互いの作品を見合うだけではなく、教員がそうした海外の造形作家の作品を紹介しながら、児童の反応を見たり、鑑賞させてみるのもいいかなと思いました。現代美術が広く浸透し、一般に受け入れられるように環境を整えるのは、学校教育の役割が大きいのではないかと感じました。 Yutaka Aihara.com

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