土台の穴開け作業

新作「構築〜起源〜」の土台作りに取り組んでいます。今月最後の週末ですが、柱の修整彫りはついに出来ず、もっぱら土台に小さな正方形の穴を開ける作業が中心です。厚板に格子を描いた下図をもとに、ドリルとジグゾーでそのひとつひとつの正方形をカットしていきます。労働の集積というべきか、木屑や埃にまみれ、朝から夕方まで同じ工程の繰り返しです。この作品は完成が目に見えていますが、この繰り返される労働をこのまま永遠に続けていくことで作品にできないものかと、ふと考えました。ずっと同じような作業を繰り返す中で、ある時期の作業の一部を切り取って発表する方法もあるのではないか、創作は人間の業に近いものだから、完成しない作品を延々と作り続けていくのも、表現方法としてはいいのではないかと思いました。そんなことばかり思いをめぐらせているうちに今日が終わりました。明日も作業続行です。                           Yutaka Aihara.com

関連する投稿

  • 21’図録の完成 5月30日に個展用の図録を作るための撮影を行い、今日新しい図録1000部が自宅に届きました。図録は16冊目になりますが、毎回同じサイズ、頁数で作っています。図録は前頁カラー版で正方形の冊子になります […]
  • 個展案内状の宛名印刷 今月の19日から始まる私の16回目の個展。今年も東京銀座のギャラリーせいほうで開催します。先日、案内状が1500部出来上がってきたので、ギャラリーには1000部持参しました。私からは私の友人や知人に […]
  • 7月RECORDは「揺らぐ楼閣」 RECORDは一日1点ずつ制作していく小さな平面作品で、2007年から制作を開始しています。一日1点というのはなかなか厳しいノルマで、その日がどんな状況であれ、必ず制作をしていくのです。毎年テーマを […]
  • 21’個展図録の色稿と案内状印刷 来月の個展に関する図録の色稿が出来上がってきました。今度の個展で16回目になりますが、図録に関しては1回目から同じ大きさ、同じ頁数で作っています。案内状(DM)は1500部印刷されて手元に届きました […]
  • 「 《オヴィリ》1・2」について 「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第5章 タヒチ滞在(1891~1893年)とパリ帰還(1893~1895年)」の「3 […]

Comments are closed.