「運河沿いのフェルメールの家」

表題はイングリット・マラー著、鈴木芳子訳によるフェルメールの伝記小説です。芸術家を扱った伝記小説は大好きで、前にペーター・ブリューゲルの伝記小説を読んでいました。伝記といっても時代背景だけは史実に基づいていて、あとはすべて創作によるものです。それだけに生き生きと描かれた人物たちがまるで現実の生活を営んでいるように感じます。この小説もフェルメール夫人の視点で描いてみたり、ライバルの画家を登場させて、ささやかな日常の中に画家としての生きざまを浮き彫りにする手法を用いています。フェルメールを身近な人物として感じられるのは私だけではないでしょう。

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