彫刻家池田宗弘のアトリエ
2008年 8月 28日 木曜日
大学で彫刻を教えていただいて、私の結婚式の仲人もしていただいて、さらに師匠として先輩として圧倒的な仕事をしている池田先生は、自分の目標であり、創作活動への意欲を喚起させられる人です。長野県麻績村の修道院のようなアトリエで一人暮らしをしていられるので、1年に1回は様子を伺いがてら刺激をもらってきます。昨日は奥様の月々の命日(2月27日が命日)にあたり、東京から神父さんが2名お見えになって礼拝をしておりました。先生のアトリエには奥様の墓所があり、アトリエそのものも教会のような造りになっています。1階は墓所のある屋内作品展示室とコンクリート床の野外作業場。作業場には真鍮直付けの具象彫刻が所狭しを置かれていました。2回は書庫を兼ねたリビングとキッチン、そこに現在制作中の礼拝堂。3回は寝室。地下にも石膏や鍛冶のための作業場があります。大きな真鍮の作品はアトリエを囲む木立の中に点在しています。とにかく置かれている大小の作品量には圧倒させられます。小さなものでも大切に保管している先生の姿勢を見習いました。たった一日、されど一日。この刺激をもってまた1年間。来夏まで創作活動を頑張っていこうと誓いました。 Yutaka Aihara.com
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Tags: 作品, 制作, 展覧会
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