重森三玲庭園美術館
2008年 8月 23日 土曜日
先週出かけた京都では旧友に会っただけではなく、美術館にも足を運びました。今回の京都では重森三玲庭園美術館をメインにしました。故重森三玲はブログに度々書いている庭園家で、その作庭ぶりは現代彫刻の理念を併せ持っていると自分は思っています。自分の亡父も造園を手がけていたので、造園業には親近感があり、たまたま今夏造園土木会社で企業研修をしたこともあって、重森三玲の作品が見たくなったのも当然の成り行きかもしれません。庭園美術館は京都大学の近くにあって予約して中に入ります。案内をしてくださった方は重森三玲の娘婿にあたる方で、懇切丁寧な説明をしていただきました。ともかく和風モダンの限りを尽くした旧宅で、庭の造形といい茶室の空間といい、目を奪われるものばかりでした。石組と苔と本来そこにあった植木がすべて重森ワールドを演出していて、自然の産物と人の造形が噛み合った見事な空間でした。茶室の襖絵は純粋抽象絵画であり、モンドリアンやカンデインスキーを髣髴とさせる表現でした。ここに来て一番の収穫は自分の造形に対する意欲が湧いたこと。とてもいい時間を過ごすことができて満足でした。 Yutaka Aihara.com
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Tags: 作品, 書籍
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