制作三昧の夏到来

今日のブログにはこんなことを書こうと思案していても、一日彫刻制作の作業を終えて帰ってくると、頭には作業場の熱気しか残らず、日々汗を掻き通しで、身体は大丈夫かなという感想しかありません。2リットルの水を凍らせて持ち込み、汗でびっしょりになったシャツを何枚も替えて、今は後先を考えず杉の柱を彫っています。これぞ制作三昧の夏が来たという感触です。しかも集合彫刻なので、全体を見渡すことはまだ先で、今はひたすら部分を作っている状態です。近視眼的な作業はある意味で気が楽なところがあります。前述した後先を考えずに…というのがそれに当てはまります。今は柱に連続した幾何形体を彫り込むこと、この一点に集中して身体を動かしています。それにしても暑い、でも止めるわけにはいかない、焦らず休まず坦々と。仕事の蓄積が成果を生むことを信じてやっています。        Yutaka Aihara.com

関連する投稿

  • 「文化的総合」について 「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第6章 タヒチからマルケーサスへ(1895~1903年)」の「2 […]
  • 週末 梅雨前線の活発化 週末になりました。昨晩から関東地方は豪雨に見舞われていて、夜中に警戒警報が鳴りました。土砂災害に纏わる避難勧告が出されていましたが、私が住んでいる地域は周囲に河川が少ないため、大きな被害にはならなか […]
  • 7月RECORDは「揺らぐ楼閣」 RECORDは一日1点ずつ制作していく小さな平面作品で、2007年から制作を開始しています。一日1点というのはなかなか厳しいノルマで、その日がどんな状況であれ、必ず制作をしていくのです。毎年テーマを […]
  • 週末 梱包用木箱の製作開始 週末は個展準備の状況を書いていきます。今週から梱包用木箱を作り始めていました。「せいさく」という漢字には「制作」と「製作」の2種類があります。創作的な行為は「制作」、工作的な行為は「製作」を使います […]
  • 飛躍の6月を振り返る 今日で6月が終わります。今月は7月個展のために図録を作成し、案内状も自宅に届きました。個展に出品する作品の梱包を始めていて、現在は陶彫部品を収納する木箱の製作に追われています。木材を調達しながら木箱 […]

Comments are closed.