快さのある架空の空間

家内が「地図を見ていると心が安らぐ」と言います。人によって快さを感じるものは鉄道の時刻表であったり、何かのキャラクターであったりするのかもしれません。自分がイメージして快くなるものは何かを考えました。まず白い壁です。その白い壁で仕切られた空間に何か重量があるモノが置いてあります。錆びた鉄のような黒ずんだ古木のような何かです。抽象形態のような何かを表しているようなモノです。そんなイメージが自分にとって快いものだと認識しています。そんな快い漠然としたイメージに向って作品を作り続けているのかもしれません。空間に対する理論の組み立てはイメージの後に試みていると言っても過言ではありません。まず、自分にとって快く感じる何か不明なモノが初めにあって、そこから思索・思考がスタートするのです。説明できないモノを説明できないまま作り始めるというのが正直なところです。                              Yutaka Aihara.com

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