「廃墟の美学」を読んで…

表題は谷川渥著「廃墟の美学」のことです。これは廃墟の図像学というか美学として捉えた廃墟論です。自分の陶彫による作品は、廃墟(遺構)をテーマにしているので、本来ならもっと早くこの学問を知っておくべきだったと思います。本書は西欧の廃墟に対する考え方や表現方法が通観できる内容になっていて、文中に取り上げられている個々の作家は知っていても、廃墟論としての視点で見ると、実に興味深く、自分の思い描いていた学問がここにあったと感じました。さらにもっと多様な廃墟論を学びたいと思ったほどです。数日前のブログに書いたブリューゲルの「バベルの塔」や「牢獄」を描いたピラネージとか、以前から興味を持っていた作品が出てくるたびに、自分がこの先学ぶべきは「廃墟学」なのかもしれないと感じています。

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