Archives for the Month of 6月, 2008

杉の柱の高さを調整

910ミリで揃えたはずが、48本の中には微妙に高さが違う柱があって、テーブルの厚板を支えるのに不都合が生じています。これを電動工具や鋸を使って何とか揃えています。ミリ単位で一番短い柱に合わせるため、なかなか難しい作業にな […]

義母の一周忌

義母が他界してちょうど1年です。今年3月には義母が育った奄美大島にも行ってきました。今日はあいにくの雨模様でしたが、親戚が集まって一周忌を行いました。以前ならこういう冠婚葬祭は面倒と思っていましたが、歳のせいか皆が一堂に […]

図録の印刷完成

今回の図録で3冊目になります。銀座で個展をするたび新しい図録を用意しています。シリーズとしてやっているので図録の大きさやページ数は同じです。でも今回の図録はブルーを基調にしたものが出来上がりました。遊びの要素も増やしてい […]

生活の中の快さ

昨日のブログに空間認識としての快さを書きました。作品に結びつくイメージで、自分の生きがいとしているモノです。生涯そんなイメージを心の糧にしてやっていきたいと思っています。しかしながらそれはストイックな制作の中から生まれる […]

快さのある架空の空間

家内が「地図を見ていると心が安らぐ」と言います。人によって快さを感じるものは鉄道の時刻表であったり、何かのキャラクターであったりするのかもしれません。自分がイメージして快くなるものは何かを考えました。まず白い壁です。その […]

日本のゴーギャン

先日まで読んでいた日本画家田中一村に関する書籍の2冊目です。新聞社が編集した田中一村の伝記で「日本のゴーギャン」という表題がついています。同じ作家に関するものを別の書物で続けて読むのは初めての体験ですが、なかなか面白いと […]

「田中一村 豊饒の奄美」

表題は大矢鞆音著「田中一村 豊饒の奄美」で、3月に奄美大島に行った時に購入した書籍の一冊です。田中一村は以前NHK「日曜美術館」で取り上げられて興味を持った日本画家で、横浜のデパートの巡回展にも足を運びました。それ以来現 […]

造形の果てない魅力

横浜の地方公務員である自分は、いずれ近い将来定年がやってきて、晴れて自由人になります。勤務時間がなくなるということは、一日のリズムはどうなるのだろうと今から思いを巡らせています。自分は決まった時間に仕事を始めるのが気持ち […]

姪の結婚式

この歳になると冠婚葬祭では圧倒的に葬式や法事が多くなり、周囲にも親近者が亡くなったり、介護をしている話題が増えてきます。その中で結婚式は久しぶりです。姪は自分が渡欧中に自分の妹の長女として生まれた子です。大学を出て幼稚園 […]

「発掘〜遺構〜」全体配置

この週末は来月の銀座での個展に備えて、「発掘〜遺構〜」のテーブル部分を支える杉材の全体配置を考えました。48本の柱をどう配置するか。テーブルにした時に支柱としての強度はどうか。地震がきて作品が転倒してしまわないように、ま […]

日常の中のRECORD

1日1点ずつポストカード大の作品を仕上げていく「RECORD」のシリーズは1年半を迎えようとしています。我ながらよくやっていると自負していますが、どうしてもパターン化してしまう傾向があって、最近はあまり気に入っていません […]

通勤に思う奄美体験

車検があって今週は電車通勤です。通勤時間は読書の時間と考えるようにして、自宅に山積みされた本の中から何を読もうか選びました。今年3月末に奄美大島に行った際に購入した日本画家田中一村の伝記や評論を読むことにしました。手ごろ […]

「廃墟の美学」を読んで…

表題は谷川渥著「廃墟の美学」のことです。これは廃墟の図像学というか美学として捉えた廃墟論です。自分の陶彫による作品は、廃墟(遺構)をテーマにしているので、本来ならもっと早くこの学問を知っておくべきだったと思います。本書は […]

勝手なイメージの重複

自分の中では記憶した時代が異なるのに、2つのモノの間に勝手なイメージの重複がある場合があります。たとえば大学時代に西武美術館で見た「エゴン・シーレ展」。展示作品の中に「小さな町」(1912〜13)というシーレの母の故郷で […]

本棚から溢れる本

一冊の本が読み終わる前にあれこれ本を買ってしまう癖があって、昔から読もうと思う本が山積みになっています。どんなにパソコンが便利になっても、本をめくる時のわくわくする気分は学生時代の頃と同じです。自分は「本の虫」ではないと […]

杉の柱を焦がす作業終了

個展に出品する「発掘〜遺構〜」の台座部分にあたる杉の柱48本。先日から1本ずつ異なる文様の彫りこみを入れ、さらにバーナーで炙って焦がす処理をしていましたが、作業としては今日終了することができました。これからの予定は、この […]

週末の集中力

「P・ブリューゲル物語」で語られているブリューゲルのように常軌を逸して絵画制作に没頭するにはまだ及びませんが、銀座の個展が迫っている今週末は、自分もかなり集中して作業していると自負しています。作品を仕上げなければならない […]

絞首台の上のカササギ

ヨーン・フェレメレン著「ピーター・ブリューゲル物語〜絞首台の上のカササギ〜」(鈴木久仁子・相沢和子訳)を今日読み終えました。これは創作だと思っても、ブリューゲルの短くも過激な一生がいろいろな人との関わりの中に語られ、また […]

P・ブリューゲル物語

まだ読み終えてもいない本をブログに書くのは初めてです。厚めの本ですが、翻訳であっても読みやすく、さらさら読めてしまいます。こうした歴史に現れる断片を使って創作していくことは、読み側としては楽しい限りです。創造の力で、あた […]

デッサンの魅力

時々デッサンを描きたい衝動に駆られます。白い画面にペン、コンテ、鉛筆なんでもよいのですが、心にあたためているカタチを描きおこしてみたくなるのです。高校時代は在るがままのカタチをどう写実的に描くかに頭を悩ませました。美大受 […]

仕事の持ち帰り

仕事から離れた時間は、できるだけ自分の時間にしたいと思うのは誰でも同じだと思います。年間にすれば仕事を持ち帰って自宅で処理しなければならない時間はさほど多くはないのですが、やはり持ち帰るとなるとシンドいものです。今晩は仕 […]

現れ出るイメージ

公務で気持ちがギュウギュウ詰めになっている時に、ふと思い浮かべるイメージがあります。それは壁であり、地層であり、連なる家並であり、迷路のように入り組んだ路地です。会議で眠くなる時もイメージが現れ出ることがあります。現実逃 […]

煤を払って週末が終わり…

今週末はひたすら杉の柱の炙り作業に徹しました。作業場の外は煤だらけになり、木材の焦げた臭いが周囲に漂っていました。終日作業しても48本は終わらず、また来週末も炙り作業になりそうです。かつて「発掘〜円墳〜」や「発掘〜地下遺 […]

焦がした杉の柱

48本の杉の柱。7月の個展に出品する「発掘〜遺構〜」の陶彫部分を支える部分になります。陶彫は錆鉄の質に近い色合いを焼きしめて出しました。それを支える部分には杉材の荒彫りだけの処理では何か納得が出来ず、杉の柱を触りながらい […]

RECORDは「台形」

6月のRECORDのテーマは「台形」です。台形らしい台形を考え、画面の中に自然な収まり方をするようにサイズを決めました。とにかく安定している図形です。あまり面白味もなく展開にも欠ける図形ですが、そこを何とか構成で工夫して […]

映画「ニキ フォル」

ポーランド映画で「ニキ フォル〜知られざる天才画家の肖像〜」を観ました。坦々と描かれた老画家の物語で、演じている俳優もかなり老齢な感じを受けました。地方都市を舞台に観光客相手に絵を売る老いた画家がいて、その彼がある画家の […]

図録の最終撮影

今年7月21日から予定している銀座での個展。図録作りが最終段階に入っています。今晩はお馴染みのカメラマンが来て、追加撮影をしていきました。ギャラリーせいほうに今月末までには図録やDMを持っていかなければなりません。今回も […]

満陽工房の周囲

昨日出かけた熱海市の池田満寿夫・佐藤陽子の「創作の家」。そこから車で20分程度走ったところに故池田満寿夫が主に陶芸を試みていた「満陽工房」がありました。山の中腹にある大きな町工場のような工房です。ただし工場とは違うのはカ […]

熱海にある「創作の家」

版画家として成功した後も小説家として活躍した故池田満寿夫。陶芸も制作して晩年はマルチアーテイストとして旺盛な創作意欲を見せていました。音楽家の佐藤陽子と熱海に住んでいたことは当時のテレビ等で知っていましたが、今日はその「 […]

6月になって…

今日から6月です。先日まで雨模様で寒い日が続きましたが、今日は一変して夏のような太陽が顔を出しました。RECORDも5月分の正六角形を終え、新たな図形を考えています。7月の個展に出品する「発掘〜遺構〜」の一部に使う杉の柱 […]