「モデイリアーニ展」へ…
2008年 4月 30日 水曜日
高校生の頃よりモデイリアーニの画業は知っていましたが、自分は今までモデイリアーニに親近感を持てずにきました。いったい何故と自分を疑います。モデイリアーニは自分がファンになる要素をたくさん持った芸術家であるはずなのに、今までモデイリアーニに関する文献は読んだことがありません。遅ればせながら彫刻家として出発した夭折の画家の偉大な仕事を、今日からしっかり受け止めていこうと思いました。絵に登場するデフォルメされた人物は彫刻を作ることも可能な形態感をもっています。線は情緒に流れることはなく、いたってシンプルです。神秘性が漂うとすれば眼にあります。ブルーに塗られた眼。普通の眼を描いた作品もありますが、面長の顔に長い首、何も語らないブルーの眼、でもそれらが揃うと雄弁に語る絵になるから不思議です。パリの香り、というより自分には地中海やアフリカの雰囲気が漂っているように思えます。国立新美術館の「モデイリアーニ展」を見た最初の感想です。Yutaka Aihara.com
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