格子模様について

最近のRECORDは、格子模様の繰り返しの中に円形がある構成になっています。格子のカタチは自分の中でたびたび出現してきます。まず初めに格子を定規を使ってきちんと書き上げ、それをところどころ崩してみたりしています。格子模様の繰り返しは精神の安定と気持ちよさを与えますが、退屈と束縛も同時にもっていて、その行き詰まる感覚が崩壊に繋がっていくように思えます。最初からバラバラに崩壊しているのも退屈を与えます。束縛があるからこそ破れた自由さが生まれるのかもしれません。作品と同じく規制を強化したり緩和したり、そのバランスで社会が保たれているのかなと思います。                               Yutaka Aihara.com

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