車の中から見える風景
2008年 4月 21日 月曜日
職場からの行き帰りに車に乗っていると、自分が走っている感覚よりむしろ左右の風景がこちらに向かってやってきて、また過ぎ去っていく感覚に陥ります。現実の風景が、窓越しに何かの映像でも見ているかのような錯覚となり、通勤で見慣れた日常的繰り返しの中で、リアルとシュミレーションの差がなくなり、自分の存在する立ち位置が掴めなくなります。車という文明の利器(機)は、私たちの風景の認識に大きな変化をもたらせたものではないかと思います。実際に車で通勤していると、見慣れた風景は見慣れているくせに印象は希薄で、何がどこにあったか厳密には覚えていないことが多いと思います。「見る」行為にも変化があらわれていると感じています。たまに歩くと道が道として存在しているのに改めて感じ入ったりするのは私だけでしょうか。時々は道路ではなく道を歩いて自分の位置を確かめたいと思うこの頃です。 Yutaka Aihara.com
関連する投稿
- 「中空の彫刻」読後感 「中空の彫刻」(廣田治子著 […]
- 週末 創作へのモチベーション 昨日までは梱包用木箱作りと陶彫部品の梱包に励んでいましたが、今日は来年に向けた新作の陶彫制作を行うことにしました。今月の個展が迫っているので、その準備として梱包をやっていたのですが、そればかりやって […]
- 「結語」について 「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「結語」の「1 木彫と陶器」「2 親密な環境における彫刻」「3 […]
- 21’図録の完成 5月30日に個展用の図録を作るための撮影を行い、今日新しい図録1000部が自宅に届きました。図録は16冊目になりますが、毎回同じサイズ、頁数で作っています。図録は前頁カラー版で正方形の冊子になります […]
- 週末 木箱に収納開始 週末になりました。週末になると今週の創作活動のことを書いていて、個展に向けた進捗状況を述べさせていただいています。陶彫部品を梱包する木箱が15個完成し、今週からその木箱に陶彫部品を2・3点ずつ収納し […]
The entry '車の中から見える風景' was posted
on 4月 21st, 2008
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.