新たなるイメージ「壁」

奄美大島で過ごした3日間は、あっという間に過ぎて、今日から横浜でのリアルな日常が待っています。ちょうど週末にあたっていたので今日は久しぶりに杉材を彫ることにしました。奄美の自然の息吹を吸い込んできたばかりで新鮮な気持ちで鑿を持つことができました。作業中にちらちらと新たなイメージが湧き上がり、これは奄美での気分転換が成せるワザかなと思いました。それは長い壁が続く頂に街とも城ともつかない造形が存在するもので、シルエットのような平面的なイメージです。これを彫刻として考えるか、RECORDのような平面作品にするか、これから検討です。RECORDでやるとすれば、しばらく同じテーマでこだわりたいと考えます。大地の断面を切り取って見せる初期発想から、まず思索していきたいと思います。  Yutaka Aihara.com

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