新作の素材購入

杉材が42本、自分の手許に届きました。これは長さ90センチの柱ですが、さらに長い柱が数十本必要です。新作「構築〜起源〜」を作るための素材です。素材を見ると何だか嬉しさでいっぱいになります。これは何度経験しても同じです。素材を前にして、あれこれ考えたり感じたりするのがいいのです。彫刻は頭の中のイメージとそれを具現化するための素材が一致しているかどうかはとても重要です。作家によっては初めに素材を見てから作品をイメージする人もいます。自分は陶土と木材を扱っているので、自分のイメージがどちらが相応しいのかを考えて素材を選ぶのです。今年は木材だけの作品と、木材と陶土を組み合わせた作品の両方を考えています。今月は陶彫による「街灯」「壁灯」の連作が中心ですが、来月は木彫による「構築〜起源〜」に取り組まなくてはなりません。杉材の香りを嗅ぎながら、そんなことを考えた一日でした。

関連する投稿

  • 杉材の追加購入 「構築〜起源〜」の雛型から割り出した柱の本数のうち不足している短めの柱を今日製材所でカットしてもらいました。50cmを36本。これを明日から作業場で彫り始める予定です。杉のいい香りが積んである車内に […]
  • 三連休 屏風用厚板を購入 三連休の2日目です。今日は朝7時に工房に出かけ、昨日の続きである彫り込み加飾を行ないました。9時に一旦朝食を取りに自宅に戻った後、再び工房へ行き、土錬機を回しました。そろそろ貯蓄していた陶土がなくな […]
  • 「塑造」という原点 しばらく塑造をやっていません。自分が彫刻の世界で初めて作ったものが塑造による具象彫刻でした。針金にシュロ縄をまいて心棒を立て、そこに粘土を肉付けして目の前にいるモデルを作りました。空間に粘土でデッサ […]
  • 週末 土台作り&窯入れ 今日も昨日に続き、朝から夕方まで工房に篭りました。現在やっている新作に関する作業は厚板材を使った木材加工と陶彫制作です。一日のうち木と陶の双方の技法をやっていましたが、厚板材の切断では木屑や木の埃が […]
  • 週末 陶彫成形&土台の具体案 今月の週末から新作の全体構成を作り上げることにしたため、厚板材を加工した土台に具体的な下書きを始めました。今日の午前中は昨日用意したタタラを使って陶彫成形を行ないました。朝からいつも来ている美大受験 […]

Comments are closed.