搬出という幕引き

「構築〜解放〜」は第一幕の役割を終えて解体しました。またまた手伝いの方々の手を煩わせて丁寧に梱包されてしまいました。今度いつお目見えするのか見当がつきません。「RECORD」もエアキャップで包まれました。額は来年も使う予定ですが、次はどんな作品が納まることになるのかこれも見当がつきません。展覧会をやってしまうと作品は一人歩きを始め、自分の手を離れます。梱包されて戻ってきても何か違うモノになっています。カメラマンが撮影にやってきて映像として残すことはしていますが、それは映像という表現に生まれ変わって、また別の世界を作ることになります。というのは記録的な要素だけでなく、さらに一歩踏み込んだ写真ならではの表現になって、それはそれで面白いのですが、実体としての存在を示すのはまた次の機会を待たなくてはなりません。今日は搬出という幕引きに一抹の寂しさを残して横浜での発表を終えました。 Yutaka Aihara.com

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