次のイメージへ…

「構築〜解放〜」がカタチになってきた時から、次のステップへのイメージが脳裏に去来するようになりました。木彫ではまだまだ柱にこだわっていこうと考えています。柱を30本使い円錐を描くように立てて構成したのが昨年の「構築〜包囲〜」。34本で逆円錐状に中心から外へ向かうように構成しようとしているのが今年の「構築〜解放〜」です。今イメージとしてあるのは柱による骨組みでユニットを数個作り、それを場によって構成するものです。つまり「集団」を作っていこうとしています。床にころがり、床から立ち上がり、また壁に寄りかかる「集団」です。柱もある程度細めの方がいいと考えています。木を主張してはいけない表現になるからです。細い鉄でもいいかもしれませんが、今は木組みに面白さを感じているので、もう1年は木で作ろうと思います。次はどんな作品になるのか、またイメージを追いつつ制作する日々が待っています。

関連する投稿

  • 造形の素材変換 かつて木彫によるテーブル彫刻「構築~包囲~」と「構築~解放~」を作りました。サークル状の厚板を複数の細い柱で支える構造で、量というよりは線と面で構成される軽やかな作品として作ったつもりです。この作品 […]
  • 「構築~楼閣~」について 今年7月の個展で発表する木彫と陶彫による作品の題名を「構築~楼閣~」にしました。「楼閣」とは高い構えの建物という意味です。現在制作中のこの作品は、昨年発表した「構築~瓦礫~」のように割れた球体をいく […]
  • どこまで修整が許せるか… どこまで修整が許せるか、これは作品制作における素材が意図に反して起こすアクシデントのことです。自分の制作を突き詰めていく修整(修正)のことではありません。たとえば木彫における木材の裂け目、石彫におけ […]
  • 連休最後は成形3点 今日で三連休が終わります。朝から工房に籠もって制作をやっていました。タタラを立ち上げてドベで接合し、成形を始めました。陶土の乾燥具合を確かめながら作業しているので、まったなしの作業になり、3点の三角 […]
  • 「構築~解放~」修復準備 毎年恒例になった東京銀座での7月の個展に、来年は「構築~解放~」を出品しようと思っています。それに現在制作中の陶彫と木彫による新作を加えます。ところが「構築~解放~」の柱の1本が破損して、その修復を […]

Comments are closed.