Archives for the Month of 1月, 2008

キーファーの巨大絵画

現代ドイツ絵画を代表する画家にアンゼルム・キーファーがいます。何年か前に箱根の「彫刻の森美術館」でキーファーの個展がありました。美術館にある絵画館で高い天井まである壁一面に掛けられた巨大絵画の数々が、観る者を圧倒していま […]

構成要素を考える

明後日の2月1日から始まる「RECORD」セカンドシーズンに先がけて、1ヶ月30点余りの作品をどのようにしていくかを考えました。作品には平面としての構成的傾向をもつ作品と半立体としての構成的傾向をもつ作品があります。これ […]

搬入と組み立て

明日から始まるグループ展の搬入をしました。午後業者が作品を取りに来て市民ギャラリーに運送、組み立てには美大生らが来てくれて、2時間程度で「構築〜解放〜」を組み立てました。今回の作品は昨年よりまとまりがあるように感じました […]

[RECORD」2シーズンへ

昨日ブログに書いた立体に加えて、「RECORD」セカンドシーズンも脳裏に去来しています。07年2月から08年1月までの365点は、とにかく作ることに精を出して、見通しをもったテーマは考えてはいませんでした。むしろ出来るだ […]

次のイメージへ…

「構築〜解放〜」がカタチになってきた時から、次のステップへのイメージが脳裏に去来するようになりました。木彫ではまだまだ柱にこだわっていこうと考えています。柱を30本使い円錐を描くように立てて構成したのが昨年の「構築〜包囲 […]

梱包に明け暮れた一日

週末だけとはいえ1年間かけて作った作品を、ほとんど丸一日かけて梱包しました。エアキャップを始めとする梱包材を作業場に山のように持ち込んで、集合彫刻の部品を次々に包みました。今回も「構築〜解放〜」と表書きをしておきます。搬 […]

「RECORD」梱包前に…

365点の連作が終わりに近づいています。残り数日ですが、これを出品するグループ展の搬入日が29日なので少々困っています。今まで一日一枚のペースで作品を作ってきましたが、展覧会開催中に残り2枚を作らねばならず、おまけに展示 […]

グループ展案内状は「蛙」

今年の横浜のグループ展の事務局をしているのは自分の大学の後輩で、まだ20代の若い造形作家です。彼は数年前に恐竜の骨を木彫し、現在は大きなドラゴンを制作している具象系の作家ですが、彼がデザインしたグループ展の案内状がとても […]

大リーガーのコトバ

昨晩放映されたNHK「プロフェッショナル」は面白くてワクワクしながら見てしまいました。これは正月に放映された続編で、正月に見て刺激を受けたので今回も期待をしていました。インタビューを受けた人は大リーガーのイチローです。彼 […]

カルダーの浮遊空間

アメリカの彫刻家にアレキサンダー・カルダーがいます。モビールを考案した巨匠です。カルダーのモビールを知ったのは学生時代ですが、その頃は自分は量感のある具象彫刻を作るにはどうしたらいいのかをずっと考えていました。師匠の池田 […]

風呂場の改装

自宅の風呂場と洗面所の改装工事をすることになりました。この家に住み始めてかれこれ20年。毎日使うところは早く駄目になるようで、そろそろ改装をしなければと思っていたところです。今でも古い感じはしないのですが、展示場で見る風 […]

身体が冷えて…停滞

昨日、テーブル彫刻の裏面を油性塗料で仕上げ、一日置いて様子を見ました。裏面はすっかり乾いていて、まずまずの仕上がりになっていました。ところが作業場はシンナー臭が消えていなかったので、今日は窓を全開にして作業することにしま […]

テーブル彫刻裏面塗装

「構築〜解放〜」のテーブルになる部分の裏面を塗装しました。表面は年末年始にかけて砂を硬化剤で固めた上に油絵の具を飛び散らせてマチエールを作りました。テーブル部品は全部で8枚あります。それがひとつの環になって、34本の柱で […]

ニーベルソンの黒い壁

アメリカを代表する女流彫刻家ルイーズ・ニーベルソンの作品は一度見たら忘れられない印象が残ります。黒く塗られた箱状の作品。その中にやはり黒く塗られた様々なカタチが詰め込まれていて、それが壁のようにそそり立っている彫刻。呪術 […]

チャドウイックの彫刻

イギリスを代表する彫刻家の一人にチャドウイックがいます。ゆったりとした曲面をもつムーアに対して、チャドウイックは面で構成された塊に細い足のついた人体を作っています。自分はこの形態感が好きで、いろいろな美術館でチャドウイッ […]

グロピウスの建築

「バウハウス」はドイツの都市ヴァイマルの工芸大学と美術大学を統合して作られたと本で読んだことがあります。国立の学校でした。初代校長は建築家のグロピウス。ドイツ工作連盟を調べていくうちにグロピウスの存在を知り、その機能的な […]

「バウハウス」の魅力

自宅の書棚に「バウハウス」について書かれた本が結構あります。ドイツ語による原書もあるのですが、もうオーストリアから帰って20年経ち、とてもドイツ語を読む気になれません。写真図版を見てちょっとしたコメントに眼を通すだけです […]

成人の日に思うこと

三連休の最終日は成人の日でした。外はかなり寒く曇っていましたが、教え子たちは式典に出かけたはずです。自分の時の成人の日はどんな過ごし方をしたのか覚えていません。着飾って出かけた記憶がありません。彫刻をやっていたのかも…。 […]

久しぶりの菊練り

陶彫ランプシェードを作るために今日は久しぶりに土に触れました。まず2種類の土を割合を決めて混ぜあわせて菊練りをしました。最近は木を彫ることが多くて陶芸をする時間が減りました。でも土を練っていると陶芸の面白さが湧き上がって […]

制作真っ最中の朝時間

今日から三連休になり朝から作品を制作しました。今日は「RECORD」の今日の分と額装からまず始めました。外は曇って肌寒い日でしたが、制作に入った午前中の時間帯は何とも気持ちがよく、これからしばらく自分のために時間が自由に […]

陶彫ランプシェード継続

今日は作業場に行き、木材ではなく土を練る準備をしました。明日から三連休になり、「構築〜解放〜」の仕上げやら「RECORD」の最終的な額装をやらなければならないのですが、そんな忙しい中でさらに次のイメージに取りかかろうとし […]

新しい印を考える

「RECORD」が今月31日で終了し、来月1日から次の「RECORD」がスタートします。それに伴い、また落款を作ろうと思っています。自分は立体作品にも落款をつけています。作品が集合体なので、それぞれの部品に落款が必要なの […]

大きめのマッサージ機

公務に創作活動、夜は時折スポーツクラブへ行っていて身体を休める余裕がありません。そんなことに原因があるのか、自分はマッサージが大好きなのです。保養施設に行くことは時間的に無理なので、たまに家内にマッサージをお願いしていま […]

ドイツ映画「メトロポリス」

フリッツ・ラング監督の残した近未来映画で、現在でもレンタルビデオショップにあります。昨日のブログに書いた「カリガリ博士の箱」と同じドイツ表現主義を代表する映像作品です。20数年前に滞在したウィーンの映画館で初めて「メトロ […]

ドイツ映画「カリガリ博士の箱」

20数年前オーストリア滞在中に見た映画に「Das Kabinet des Dr.Caligari」(和訳:カリガリ博士の箱)があります。ドイツ表現主義の有名な映画で、渡欧前から見たかった映画のひとつでした。当時ウィーンの […]

アクションペインテイング

20世紀のアメリカでジャクソン・ポロックが登場し、キャンバスに絵の具を撒き散らすアクションペインテイングを行いました。美術が現代美術に生まれ変わった時代です。我が国ではアクションペインテイングが登場する前から茶陶に釉薬を […]

健康志向の世代

朝よくウオーキングやジョギングをしている人を見かけます。自分より上の世代(団塊の世代?)の人が多いように感じます。明らかに健康志向が定着しスポーツを楽しむ人が増えています。かく言う自分も近隣のスポーツクラブに出かけました […]

「RECORD」額装の一日

この「RECORD」に関しては昨年より再三ブログに書いてきました。毎日作っているので、とりわけ話題のない時はブログに書きやすかったのです。「RECORD」はポストカード大の小さな平面作品ですが、初めの計画とは違い、結構つ […]

08年・制作再開

昨年と同じタイトルをつけました。昨年の様子がブログでよくわかり、昨年も3日に制作を再開しています。昨年は砂を硬化剤で固めたところから始めていましたが、今年はさらにそこに油絵の具を塗りこんだところからスタートするので、やや […]

「ゴス」展・横浜美術館

正月休みを利用して、横浜美術館で開催中の「GOTH ゴス」展を見てきました。原宿や秋葉原でよく見かける「ゴス」ファッション。ロリータ系のものから死神をイメージしたものまであるのは知っていましたが、内外のアーテイストによる […]

08年の創作ヴィジョン

2008年になりました。一昨年は父が、昨年は義母が他界したので、ここ2年間は喪に服した新年を迎えています。また先月30日まで制作していた「構築〜解放〜」がまだ完成していないので、気持ちが改まることがありませんが、ケジメと […]