ゴーギャンの木版画

自分が中学生の頃に親しんだゴッホよりだいぶ遅れて、ゴーギャンを理解したのは高校時代でした。ゴッホとゴーギャンの同居は有名な話ですが、自分が作品を理解した過程からすると、キュービズム時代のピカソがアフリカの仮面から発想を得たことと前後して、タヒチで平面性をもった絵画を描いていたゴーギャンにようやく辿りついた感じでした。ゴーギャンもピカソ同様原始的なモチーフを扱っていたことが興味を感じた理由です。ゴーギャンにはその頃作られた木版画があって、それが何とも新鮮に見えました。彫り跡を大胆に残した木版画は、命の逞しさを謳いあげているようで、また原始的な宗教性も感じられて印象的でした。それがいづれドイツ表現派の木版画に興味を移す契機になるのかなと自分なりに自分の絵画学習史を考えてみました。Yutaka Aihara.com

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