油絵の具との出会い

油絵の具は結構好きな画材で、自分の立体作品にもよく使っています。今年の新作「構築〜解放〜」にもテーブルになる厚板に砂マチエールを貼り、油絵の具を染み込ませていこうと思っています。油絵の具は高校時代に初めて手にして、まずは入門書通りの扱いをしていました。イーゼルを戸外に立て画布に下塗りをして風景を描き始めました。初めの一歩は白い校舎の壁を描いたように記憶しています。かなり厚塗りをしました。壁のざらついた感じが油絵の具で表せるので、楽しんでやっていました。そんな時に佐伯祐三画集が目にとまり、パリの街角を鋭く描いた絵に感銘を受け、真似してみようと何度か試みたのを覚えています。筆よりパレットナイフを多用して絵の具を画布に擦りつけてベタベタやっていました。油絵の具がすっかり気に入っていましたが、その頃はきちんとデッサンを習っていたわけではないので、全体の構図もモノの捉え方もすべて自己流でした。           Yutaka Aihara.com

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