昨年と同じタイトルをつけて今年を振り返ってみようと思います。昨年3月からHPを立ち上げ、現在も日課としてブログの書き込みをやっています。毎日が確認できること、知識や感想をまとめられること等ブログとして公表しながら、ほとん […]
Archives for the Month of 12月, 2007
今年も残すところ…
2007年 12月 30日 日曜日
今年も残すところ2日となりました。作業場に流れるFMヨコハマから今年の締めくくりの音楽や言葉が聞かれます。砂マチエールが何とか終わり、今日は油絵の具で下塗りする作業に移りました。明日から3日間は作業をしないので油絵の具を […]
休庁期間でも続く制作
2007年 12月 29日 土曜日
昨年のブログを見ると制作三昧の休庁期間を過ごしている様子が窺えます。やはり昨年も同じかと相変わらずの自分にやれやれと思っています。昨年は作業場に自分ひとり、今年は教え子の美大生が卒業制作を持ち込んで一緒に制作しています。 […]
ドイツ工作連盟
2007年 12月 28日 金曜日
以前から興味はあったもののなかなか身近に感じることができなかったものがドイツ工作連盟です。19世紀末にあったユーゲントステイールからさらに前進して、美術と産業が密接に結びついた組織。20世紀初頭にミュンヘンで作られた組織 […]
オペラ「モーゼとアロン」
2007年 12月 27日 木曜日
A・シェーンベルクは無調音楽の先駆者として、20数年前に自分がウィーンに暮らしていた時から知ってはいました。ただ知ってはいましたが、その音楽に触れる機会は多くはなく、実際に聴いた時は驚いてしまいました。ジョン・ケージや武 […]
シェーンベルクの無調音楽
2007年 12月 26日 水曜日
ドイツ表現主義は絵画の世界だけではなく、演劇や音楽や映像表現においてもありました。人の内面世界を描くのは何も絵画に限ったことではないし、ぎくしゃくした感情を表現しようとすれば、今までの方法では難しいと考えた結果が表現主義 […]
疲れが溜まって…
2007年 12月 25日 火曜日
今日は午前中に公務の方で出張がありました。午後は時間が空いたので作業場に行って、新作の砂貼りをしようと思ったのですが、どうやら疲れが溜まっていて今ひとつヤル気が出ません。そこで近くにある保養施設に出かけました。湯河原温泉 […]
サンテイアゴ・デ・コンポステーラ
2007年 12月 24日 月曜日
先日、長野に住む彫刻家池田宗弘先生から電話がありました。TBSの「世界遺産」という番組の監修を担当したから見て欲しいという内容でした。「世界遺産」は大好きな番組です。その池田宗弘監修による番組が昨夜放映されました。先生は […]
今年も砂マチエール
2007年 12月 23日 日曜日
昨年のブログ(06.12.26〜27)を見るとテーブルの組み立てや砂マチエールのことを書いています。ちょうど1年前です。今年もやってきました。硬化剤の臭いや砂を混ぜ合わせる感覚。懐かしいというより職人仕事を思い出しながら […]
「構築〜解放〜」組み立て
2007年 12月 22日 土曜日
柱34本が彫りあがったので、今日は来年のグループ展に出品する「構築〜解放〜」の組み立て作業をしました。全ての柱で何とかテーブルを支えることに成功し、少々安堵しました。うち1本の柱のホゾを少し直さなければならないことがわか […]
職場の忘年会
2007年 12月 21日 金曜日
今年も残すところわずかとなり、職場では忘年会がありました。自分は創作活動とは別に、公務員として働いているわけですが、こうした同僚と過ごす宴会も楽しいものです。休庁期間を迎えるまで少しありますが、仕事の締めくくりをやって頭 […]
成長する造形と色彩
2007年 12月 20日 木曜日
美術の専門的な勉強を始めた頃、なかなか出来なかったデッサンの形の取り方や色彩と色彩を組み合わせて効果を出す方法などが、この年齢になると不思議に出来るようになります。しばらくデッサンをしていなかったり、色彩構成をする機会が […]
RECORDをHPにアップ
2007年 12月 19日 水曜日
ブログに度々登場する「RECORD」をホームページにアップしました。タイトルがない時は365点の連作と言っていました。とりあえず2月と3月の2ヶ月分をお見せいたします。2月1日より始めているので、今回アップしたものは初期 […]
色彩への挑戦
2007年 12月 18日 火曜日
いつぞやのブログで自分は色彩感覚が乏しくて、それで絵画やグラフィックデザインの道には進まなかったと書いた記憶があります。ともかく10代や20代の色感のまずさは身に沁みて感じていました。展覧会を見に行って、作品の持つ色彩の […]
冬ざれの公園で…
2007年 12月 17日 月曜日
昼の時間帯に横浜市港南区の公園に立ち寄り、しばし時を忘れベンチにいました。読書をしていたら寒くなってしまいましたが、周囲の枯れた木々を見ながら、よい時間を過ごすことができました。読んでいる書物はドイツ表現主義に関するもの […]
Stollenの美味しさ実感
2007年 12月 16日 日曜日
昨年のブログに「嗜好品ないものねだり」(06.8.5)という文章があります。海外から帰ってきた当時から、海外で食べていたものが懐かしくなり、それを求めている話です。その中でStollen(シュトレン)のことを書いています […]
あっという間に時間が過ぎて…
2007年 12月 15日 土曜日
また週末がやってきて制作に集中しています。どうしてこんなに時間が経つのが早いのか、制作しているとあっという間に時間が過ぎていきます。ついこの前は汗をかきながら柱を彫っていたというのに、季節は夏から秋を経て冬に変わっていま […]
ゴーギャンの木版画
2007年 12月 14日 金曜日
自分が中学生の頃に親しんだゴッホよりだいぶ遅れて、ゴーギャンを理解したのは高校時代でした。ゴッホとゴーギャンの同居は有名な話ですが、自分が作品を理解した過程からすると、キュービズム時代のピカソがアフリカの仮面から発想を得 […]
見慣れたゴッホの絵
2007年 12月 13日 木曜日
中学時代に知ったゴッホの絵画。うねるようなタッチに魅了され、それを真似ると劇画のようになってしまい、私はついぞ自分の絵が気に入ることはありませんでした。それでもゴッホの骨太のデッサンが大好きでした。高校に入って油絵を描き […]
写生はゴッホのように…
2007年 12月 12日 水曜日
最近ブログに高校時代に学んだフォーヴィズムやキュービズムについて書きました。さらに遡って中学時代の話です。中学生の頃はかなり記憶が薄れているのですが、美術の授業でただひとつ覚えていることはベテランの美術科女性教師が、私の […]
ポストカード制作
2007年 12月 11日 火曜日
美術館に行くと必ずギャラリーショップに寄ります。アートの香りが漂うグッズが好きなのです。その中でも手軽なものがポストカードです。展覧会の図録に掲載されている作品がポストカードになっている場合でも、図録の他にカードだけ買い […]
キュービズムに対する親近感
2007年 12月 10日 月曜日
高校時代にフランス人画家ブラマンクを真似てフォーヴィズム紛いの油絵を描いていました。そのうち近・現代美術史に興味が出て、あれこれ調べるうち、やはりピカソの巨大さに気づかされました。自分が表現主義や抽象に興味・関心が移る前 […]
「構築〜解放〜」の柱完成
2007年 12月 9日 日曜日
週末になると朝から夕方まで制作三昧ですが、新作の完成予定を考えると焦ります。今日は34本の柱がようやく彫り上がりました。ただ彫り跡を整える必要があるので、よく研いだ鑿で最終的な仕上げをしなければなりません。作品はこれで完 […]
フォーヴィズムの思い出
2007年 12月 8日 土曜日
高校時代に油絵を描き始め、最初に影響を受けたのが佐伯祐三でした。鋭く素早い筆致で描かれた風景画を見ながら、どうしてこんな空気を感じさせる雰囲気が出せるのだろうと思っていました。佐伯祐三画集にあったフランス人画家ブラマンク […]
油絵の具との出会い
2007年 12月 7日 金曜日
油絵の具は結構好きな画材で、自分の立体作品にもよく使っています。今年の新作「構築〜解放〜」にもテーブルになる厚板に砂マチエールを貼り、油絵の具を染み込ませていこうと思っています。油絵の具は高校時代に初めて手にして、まずは […]
動物画による表現主義
2007年 12月 6日 木曜日
ロシア人画家カンデインスキーについては度々ブログに書いてきました。当時進歩的だった刊行物「青騎士」についても触れたことがあります。「青騎士」の翻訳が出版され、さっそく読んで感想を述べたこともあります。(07.7.25)と […]
異文化がもたらすもの
2007年 12月 5日 水曜日
クレーのチュニジア旅行のことをブログに書いていたら、自分の過去を再び思い出してしまいました。このブログに何度となく書いているウィーン滞在のことです。1980年から5年間暮らしたヨーロッパの古都は、今の自分の感性や思考を形 […]
クレーのチュニジア旅行
2007年 12月 4日 火曜日
法律文化社「ドイツ表現主義の世界」を読んでいたら、画家クレーとマッケがチュニジアを旅行し、そこから絵画表現が大きく変わったことが書かれていました。北アフリカの風土から受けた影響は、とくに色彩に表れているようです。色面構成 […]
ステンレスという素材
2007年 12月 3日 月曜日
ステンレスという素材には学生時代からいろいろな思いがあります。当時は野外彫刻展がブームになって、自分が学んでいた大学の先生たちも新しい工業用の素材を使った大きな野外彫刻を作って展覧会に出品していました。そうした中でひとき […]
木を彫る楽しさ実感
2007年 12月 2日 日曜日
先週末は陶彫ランプシェードの照明配線をやっていたので、「構築〜解放〜」に手がつけられず、このところずっと木を彫っていませんでした。今日ようやく再開し、改めて木を彫る楽しさを実感したところです。土を練るのもそうですが、木を […]
07年を締めくくる1ヶ月
2007年 12月 1日 土曜日
昨年のブログを見たら「師が走る12月」というタイトルがついていました。慌しい1ヶ月になりそうだと昨年も予感していて、その通りになっていました。きっと今年・今月もあっという間に過ぎていくんだろうなと思っています。さらに来年 […]