カンデインスキーの宗教画
2007年 10月 15日 月曜日
20世紀初頭に抽象絵画の旗手として活躍したロシア人画家カンデインスキーのことを夏からずっと調べています。バウハウスの教壇にたって新しい美術教育を展開したことはよく知られていますが、抽象絵画とは縁がないような宗教画を制作していることをある文献から知りました。自分は1980年から5年間ヨーロッパに住んでいたので、あるいはミュンヘンあたりの美術館で見たことがあるのかもしれませんが、記憶にはありません。実際カンデインスキーが住んでいた南独のムルナウにも自分は2ヶ月滞在していますが、調べることもせず惜しいことをしたと今でも後悔しています。カンデインスキーの宗教画をこの目で見たいものです。図版で見るとかなり抽象傾向が進んでいて、キリストの象徴的なカタチが表れているようです。ガラス絵と油絵があるようですが、カンデインスキーの構成や色彩から考えて、自分としてはガラス絵の方が見てみたい気がします。 Yutaka Aihara.com
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Tags: カタチ, 制作, 展覧会, 画家
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