Archives for the Month of 9月, 2007

フェルメール「牛乳を注ぐ女」

雨降りの寒い一日になりました。今日は六本木にある国立新美術館に行ってきました。案の定「牛乳を注ぐ女とオランダ風俗画展」は混雑していました。全体を見た印象としては、当時のオランダの風物や衣裳がよく解り、民俗学的な見方をして […]

34本の荒彫りが終わって…

久しぶりに鑿を手にしました。夏はよく制作途中の状態をブログに書いていましたが、今月は公務が多忙で制作にあまり進展がなかったのです。今日は何としても制作がしたくて作業場で7時間ほど過ごしました。限りある時間の中で夢中で制作 […]

「ロダンの言葉」の再読

自分の手許に古川達雄訳「ロダンの言葉」があります。黄ばんだ粗末な冊子です。昭和17年8月5日初版発行(1500部)とあり、当時の定価は2円80銭。二見書房から出たものです。たしか自分が学生時代に神田の古本屋で見つけて購入 […]

アナログ人間

仕事でパソコンに向かっている時は、シンドい思いをしています。表計算ソフトを自由に操れたらいいなと思いながら、やはり同僚がやっているワザや展開についていけません。パソコンが導入されて、仕事の効率は驚くほど上がりましたが、そ […]

旅ゆけば…

海外に暮らしていた時は、帰国直前にトルコやギリシャへの長旅をしましたが、いつも旅の空にあった訳ではなく、当地の学校に通い、学校のアトリエでずっと彫刻を作っていました。帰国後も横浜で作品制作を始めていましたが、十数年前に北 […]

錦帯橋の思い出

10年近く前に九州から中国地方を車で周ったことがありました。いくつかの印象の中に山口県で見た錦帯橋があります。夕刊を見ていたら、その錦帯橋の写真が載っていました。やっぱり奇麗なカタチをしている橋だと改めて感じました。橋の […]

カラオケ社交術

最近、妹の家族と会食するたび、二次会はカラオケへ行っています。母親同士がカラオケが大好きで、それに付き添う形で大勢で出かけていくのです。思えばカラオケという娯楽を知ったのはヨーロッパで暮らしていた1980年代のことです。 […]

墓参りの墓地巡り

彼岸の中日を迎え、母親と家内からさっそく墓参りの誘いがありました。自宅近くの浄性院に昨年亡くなった父親の眠る墓があります。まず朝はそこに出かけ、それから横浜に古くからある久保山墓地に。そこには母の実家の墓があります。さら […]

公務に追われ…

三連休で創作三昧といきたいところですが、仕事の持ち帰りが多く、なかなか彫刻に取りかかれません。おまけに彼岸で墓参りもあって思うように作業が進まない連休になりそうです。何の野暮用もなく制作できる日々は幸せだと思います。制作 […]

花巻の思い出

何年か前に岩手県に行きました。高村光太郎が智恵子と住んだ山小屋を見たり、柳田國男の遠野物語に出てくる場所を訪ねてみたりしましたが、一番の目的は花巻の宮沢賢治の足跡を辿ることでした。賢治がやっていた畑の近くに記念館があって […]

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

高校時代に現代詩を読み解きながら、何か不思議な世界にホッとため息をつく童話にも夢中になっていました。宮沢賢治の文学に触れたのは童話が最初でした。それもまずタイトルの不思議さに魅かれました。無国籍な、それでいて民話のような […]

何もしない時間

何もしない時間というものが最近はありません。学生時代はどちらかというと不精で怠惰な毎日を送っていたので、自宅で寝転がりながら、ぼんやり空を見ていることがよくありました。雲が流れていく情景をずっと見ていたりしました。大学で […]

遠泳に魅かれて

週に何日かは近隣のスポーツクラブで泳ぎを楽しんでいます。夜間に泳ぐのが常ですが、仕事の終わりにまだパワーが残っている時は、個人メドレーにチャレンジする時もあります。自分のスタイルワンは平泳ぎです。平泳ぎが得意ならば、個人 […]

水を楽しむ

今日も残暑厳しい一日でした。鑿を振るう身体から汗が噴きだし、それでも7時間くらい制作をしていました。コンスタントにやれるのは一週間に数回泳いで身体のコンデイションを整えているからだと思います。自分が水泳を始めて10年くら […]

制作中の新作から派生するもの

今日は作業場に夏のような暑さが戻ってきました。相変わらず柱を彫っています。夏ほど制作は進みませんが、焦らず休まずやっています。この柱でテーブルを支え、さらにテーブルを突き抜けて上空に向かっていくように作っています。そんな […]

丸鑿の刃こぼれ

木彫技能に関して師匠を持たない自分は、初歩的なミスをしてしまうことが多々あります。いつも鑿は研いでから作業に入るのですが、今日は気が急いていたせいか、うっかり鑿を砥石にあてることもなく彫り始めて、しばらくしたところで刃こ […]

「かもめ食堂」の空気

映画「かもめ食堂」のDVDを観ました。フィンランドで何となく巡り合った3人の日本人女性が小さな和食のレストランをやっている物語。和食と言ってもよく海外で見かける高級和食ではなく、おにぎりやトンカツ定食といった日本の家庭料 […]

府中市美術館の「藪野健展」

仕事が早く終わり、午後3時頃になって横浜市の上大岡から東京の府中へと車を飛ばし、府中市美術館で開催されている「藪野健〜記憶の都市」展を見てきました。閉館間近に急ぎ足で見た個展でしたが、大きな画布に描かれた南欧の風景が広が […]

「穴」の造形

365点の連作を始めて8ヶ月目。今月はずっと「穴」をテーマにした作品を続けています。ポストカード大の平面に一日一枚ずつ何かを表現しているわけですが、9月1日に穴を穿った矩形をペンで描いたのがきっかけで、以後今まで様々な穴 […]

「頑張らない」

頑張りたいけど、つらい時に「頑張らない」とつぶやくようにしています。自分を「頑張らない」と自己暗示にかけることで、リラックスして仕事に向うことが出来るのです。「頑張らない」と自分に言い聞かせるだけで脳が休むのかもしれませ […]

タウン誌のポートレート

以前タウン誌の取材を受けました。それが出来上がり1冊頂きました。作品というより自分のポートレートが大きく掲載されて、ちょっと照れます。ルポライターの文章を読んでいると、自分が言ったことで改めて自分の意思の確認が出来て、何 […]

「構築〜解放〜」の柱

新作は「構築〜解放〜」と題しています。来年早々の完成を目指して今夏から柱を彫り始めました。昨年の「構築〜包囲〜」と同様のテーブル状の作品です。計画している柱は長い柱が19本、短い柱が15本の合計34本になります。長い柱は […]

映画「クリムト」を観る

芸術家の生涯を描く映画には、芸術家がドラマチックなエピソードを持っている場合と、芸術家の作品を映像表現に置き換えて作る場合があると思います。たとえば「炎の人ゴッホ」は前者、今回観た「クリムト」は後者でしょうか。クリムト自 […]

ウィーンの記憶再び

台風が過ぎても、相変わらず湿気のある日が続いています。早く空気が乾燥して澄みわたる日が来ないかなと心待ちにしています。昨年のブログをもう一度読み返すと、やはり20数年前に住んだウィーンに思いを馳せている自分がいます。ウィ […]

台風で作業中断の日

今年は台風が少ないと思っていましたが、強い台風9号が関東甲信越地方に接近しています。そこで今日は早めに作業を切り上げました。TVに映し出される状況は、なかなか凄いものがあって、野外彫刻が被害にあうことはないのだろうかと思 […]

落款の下書き

集合体で構成する立体作品のそれぞれの部品につける印。つまり落款の役目をするものと考えて、新作ごとに印も毎回新しく彫っています。今日は印の下書きをしました。一昨日のブログに「図案」系の印を作ると書きましたが、今回は基本に則 […]

秋の気配を感じながら

まだ昼間は残暑が厳しいのに、朝夕はめっきり涼しくなってきました。夜は自宅の玄関先で、寿命が尽きそうな蝉が飛び交い、ドアを開けるや飛び込んできたりしています。虫の合唱も聞こえるようになりました。こんな秋の気配を感じながら、 […]

印のデザイン

今年取り組んでいる「構築〜解放〜」は例年やっている作品と同じ集合体で見せる彫刻です。その部品を組み合わせる時に番号が必要になります。そこで例年のように部品に番号をつける際、和紙に印を押し、そこに番号を記すようにしようと考 […]

おわら風の盆の思い出

昨年のブログを見ると、昨年の9月2日は富山県八尾に行って、おわら風の盆を見ていました。家内は今年も八尾に行っています。家内は昨年から胡弓奏者として活動を始めているので、その仲間に誘われ、胡弓の原点でもあるおわらを聴きに行 […]

9月の制作方針

昨年の9月1日のブログを見ると、勤めが始まり制作の勢いは無くなる分、きちんと考える時間があり、作品に思弁的な要素が出るといったことを書いていました。今年も同じ心境で9月を迎えます。振り向きもせずに作ったものを、もう一度見 […]