粘土の荒練り

久しぶりに粘土を練りました。この夏に陶彫のランプシェードや香炉を作ろうと決めていたので、粘土の荒練りをしました。このところ木彫ばかりやっていたので、粘土とは新鮮に向き合うことができました。菊練りまでやったところで今日は終了。成形は次回。作業場は荒彫りした木の柱と荒練りした粘土があって、制作がいよいよこれから佳境に入るという感じです。しかし空調の無い作業場の暑さは容赦なく、あれもこれもやるには身体がついていきません。粘土の荒練りもやっている途中から汗が噴きだし、Tシャツを何枚も替える始末です。こんな湿気のある蒸し暑い中での作業ですが、陶芸の粘土にとっては好条件で、ゆっくり乾燥するため失敗が少ないのです。最近の都会生活では考えられない厳しい環境は、まさに日本の夏そのもので、そうした風土に育まれた木彫や陶芸をやっている自分は、自然に逆らわずに制作しているのではないかと妙に納得しています。

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