森村泰昌「美の教室 静聴せよ」
2007年 8月 11日 土曜日
表題の展覧会が横浜美術館で開催されているので見てきました。このところ展覧会ばかり出かけています。空調の無い作業場は暑いので制作は小休止。こんな時は涼しい美術館に限ります。とはいえこの展覧会は企画といい、発表内容といい、熱気を感じる大変楽しいものでした。展示場所を学校に見立てて、森村泰昌先生が1時間目から6時間目まで美術の鑑賞の授業を行う設定になっていました。音声ガイドから流れる講義内容も作品の一部で、部屋ごとにフェルメールだったり、ゴッホだったり、レンブラントだったり。作家自身が被写体となって演じる名画は、単なる真似事ではなく表現を問う哲学にまで発展していました。解りやすい音声とともに特異な表現方法をゆっくり味わうことが出来て、これはもう企画の勝利ともいえる展覧会でした。Yutaka Aihara.com
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Tags: 作品, 制作, 展覧会
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