「点・線・面」より点について

造形作品を作る上で、最も基本となる要素は点です。そこからカタチは始まるからです。カンデインスキーの著書「点・線・面」の冒頭に「幾何学上の点は、眼に見えぬ存在である。したがってそれは、非物質的な存在と定義せざるをえぬ。物質的に考えれば、点はゼロにひとしい。だがこのゼロには、人間的な各種の性質が潜んでいる。」とあります。そうしたところから点のもつあらゆる要素を論じ、「点は内面的にもっとも簡潔な形態である」また「点は時間的にもっとも簡潔な形態である」と結論づけています。点以上に簡潔なものはないと言うわけです。バウハウスで教壇に立っていたカンデインスキーが、造形美術をまずここから始めていたことは、今でも新鮮な驚きを感じます。もっとも始原的で基礎的な「点」からの展開が楽しみです。

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