歯にまつわる(歯無し)話

今年も空調設備のない作業場で、長い柱を彫り始めています。このところもっぱら木彫に親しんでいます。荒彫り用に丸鑿を使っていますが、鋸が芳しくありません。見ると鋸に歯こぼれがあるのに気づきました。自分は鋸の目立てをやったことがなく、ヤスリもありません。昔、亡父のもとに来ていた植木職人が昼食の休憩時間に鋸の目立てをやっていたのを見ていたことがあります。ひとつひとつ丹念に歯にヤスリをかけていました。自分はなす術も無く、今日はここまでかと思ったところで、左上の奥歯がポロンと取れてしまいました。もともと差し歯だったので、そのまま歯医者に直行し、また元通りに、と思いきや土台が割れていて抜歯しかないと言われてしまいました。鋸といい奥歯といい、歯無しにまつわる話でシンドい一日を終えました。もうこんな話は勘弁願いたいを思っています。           Yutaka Aihara.com

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