軽妙洒脱な手紙から
2007年 7月 15日 日曜日
故ドイツ文学者の重厚な評論を読んで、20数年前暮らしていたウィーンに思いを馳せている時に、やはりウィーンで知り合ったエッセイストのみやこうせいさんから軽妙洒脱な手紙が届きました。太めのペンで書かれた手紙はパソコン全盛の時代にあって新鮮な感じがします。「(ルーマニアに)インド人が目下たくさん移住しています。インド人は乾いた牛糞の燃料をジャンボ機や貨物船で運び、これを燃やしてカレーをつくり、カレー屋がオラデアだけで5軒。インド人はカレーが好き。つまりカレーのルウを毎日つくる、ありゃ、ルーマニア。こりゃ、ルーマニア。となりの国に匂うカレーの香り。ハンガリーはハングリーとなり、二つの国はムンカチョスとなる。大食漢ですね。〜」といった具合の手紙です。いったいどこまで本当なのか、2ヶ月ほどルーマニア滞在して帰ってくると、みやさんの頭は飛んでしまっているのかなと察します。また、みやさんのコトバが聞きたいと思うこの頃です。
関連する投稿
- 若かりし頃の貧乏旅行 「保田龍門・保田春彦 […]
- P・ブリューゲルの世界 みやこうせいさんの写真を久しぶりに見て、ウィーン美術史美術館にあったP・ブリューゲルの絵画世界が現存しているかのような印象を持ちました。自分もかつてみやさんと一緒にそこにいたのですが、現在生活してい […]
- 大内宿に纏わること 福島県南会津郡下郷町にある大内宿は数回訪れています。最初はずい分前になりますが、豪雪の積もる大内宿に車のタイヤを滑らせながら入りました。奥深い里という印象でした。自分の出身校には民俗学研究室があって […]
- プッフスバウム通り 10区のプッフスバウム通りというのがウィーンで長く住んだ場所でした。このあたりは外人労働者が多く住んでいましたが、治安は悪い方ではありませんでした。地下鉄Uー1の終点であるロイマン広場から何本か延び […]
- ルーマニアの門 ウィーンで学生だった頃、紀行作家のみやこうせい氏と学生食堂で知り合い、それが縁で彼が取材していたルーマニアに度々同行しました。自分は彫刻を学んでいたので、ルーマニアといえばブランクーシに関連するもの […]
Tags: ウィーン, ルーマニア, 留学
The entry '軽妙洒脱な手紙から' was posted
on 7月 15th, 2007
and last modified on 1月 30th, 2010 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.