歌は世につれ 世は歌につれ

昔の歌謡番組で司会者がよく「歌は世につれ、世は歌につれ〜」と言っていました。なるほどFMから昔流行ったフォークソングが流れると、懐かしさのあまり一緒に歌ってしまう自分がいます。今のJポップはそんな風に歌えるのかなと余計なことを思っています。自分にとって最近まで口ずさんでいた歌が、もうナツメロのように扱われ、こんなに月日が過ぎたのかと改めて思いを巡らせることがあります。でもヒットする歌は前衛的なものよりも、多少古さを残し、どこかで聴いたことのある懐かしいメロデイが含まれていることが多いと感じています。ラップのようにもう前衛とは言えなくなってから、心躍り、また染みこむ歌が出てくるのだと思います。美術も同じでしょう。前衛が前衛でなくなり、人々が新しい美を享受できるようになって初めて名作が生まれるのかもしれません。

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