ペルジーノ展
2007年 5月 31日 木曜日
この頃、福島県の大内宿に行ったり、藤森建築展を見に行ったりしていて、どうも和風に傾倒しています。そこで、まるで正反対のイタリアルネサンスの画家の個展を見に行くことにしました。ペルジーノは日本ではあまり知られていない画家ですが、ルネサンス当時のイタリアではなかなかの実力者で、職人肌の画家であったようです。この時代にはダヴィンチやミケランジェロ、ラファエロがいて、宗教画の手法が保守的だったペルジーノは次第に時代に合わなくなっていると感じましたが、きちんとした絵が残されていて、聖母子を描いた大作は見ごたえがありました。欧州の教会や美術館では見飛ばしてしまう作品でも、文化の違う日本でこうした宗教画を見ると返って新鮮な感じがしました。
関連する投稿
- 再開した展覧会を巡り歩いた一日 コロナ渦の中、東京都で緊急事態宣言が出され、先月までは多くの美術館が休館をしておりました。緊急事態宣言は6月も延長されていますが、美術館が漸く再開し、見たかった展覧会をチェックすることが出来ました。 […]
- 東京竹橋の「あやしい絵展」 先日、東京竹橋にある東京国立近代美術館で開催されている「あやしい絵展」に家内と行ってきました。ウィークディにも関わらず鑑賞者が多く、コロナ渦の影響もあってネットでチケットを申し込む方法は定着したよう […]
- 甲斐生楠音「横櫛」について 先日、見に行った東京国立近代美術館の「あやしい絵展」では、日本美術史に大きく取上げられている有名な画家がいる一方で、マニアックな画家も多く、私が思わず足を止めた作品を描き上げた画家も、私には名に覚え […]
- 虎ノ門の「近代日本画の華」展 東京港区虎ノ門にある大倉集古館へこの歳になって初めて足を踏み入れました。若い頃から美術館巡りをしているにも関わらず、大倉集古館には行かなかったのが不思議なくらいです。調べてみると大倉集古館は日本で最 […]
- 暁斎流の「鳥獣戯画」について 先日、閉幕してしまった「河鍋暁斎の底力」展で、私が気になった数多くの下絵の中から、展覧会のポスターにもなっている作品を取り上げます。ポスターは「鳥獣戯画 猫又と狸 […]
Tags: 作品, 展覧会, 画家
The entry 'ペルジーノ展' was posted
on 5月 31st, 2007
and last modified on 1月 29th, 2010 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.