ふたりの画家

芸術家のアトリエや制作風景や周囲の環境を撮影した本を見つけると、すぐに買ってしまう癖があります。表題の本は写真家本橋成一氏による丸木位里・俊夫妻の日常を撮影したもので、とくにアトリエでの制作風景が気に入っています。この本を手に入れてから、埼玉県東松山市にある原爆の図丸木美術館を訪れました。もうかれこれ8年も前になります。都幾川が近くを流れ、美術館の向かいに和風のアトリエがありました。主人がいなくなったアトリエは空虚な感じを免れませんが、この穏やかで静かな土地で、あの原爆の図を初めとする多くの大作が生まれてきたのかと思うと、何か不思議な感じがしました。

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