アトリエの巨匠・100人

表題は写真家南川三治郎氏が海外のアーテストのアトリエを撮影した写真集で平成6年に出版されています。昨日のブログ同様、繰り返し眺めては刺激をもらえる大切な冊子になっています。あとがきに「アトリエは、芸術家たちにとって秘密工房だといえる。私は、その秘密の工房の中に潜入したいと考えた。」とあります。彫刻家の端くれである私も他の作家のアトリエを覗き見たいと思います。海外の巨匠であればなおさらです。アトリエはその作家のもつ作品の雰囲気を端的に伝えるところだからです。写真から現れるものは作家の強烈な個性を物語る個性的なアトリエばかりで、なるほどこういう作風の人はこういうところに住んでいるのかと妙に納得してしまいます。本の中で会ったことのある巨匠はフンデルトワッサーで、独特な曲線をもつ建築の前で撮影されていました。植物の生い茂るアトリエの写真に懐かしさを感じてしまいました。

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